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  • この大将「~の美味しいトコ」系のオーダーには、どう対応するんでしょうか?
    「美味しいトコ」や「一番良いトコ」読みで通常オーダーの味を抑えている?

  • 立ち喰い無頼の応援コメントから参りました。
    前作、立ち喰い無頼は自分の中でもかなりお気に入りの物語なのでその続編を書いてくださった作者様に感謝致します。


    立ち喰い蕎麦大将という戦場ではリズムを崩すこと無く自分の注文を言えない者は弱者であり、この戦場に対応できる者だけが蕎麦を喰らうことができる。
    その中でも百戦錬磨なのが常連客である立喰者で、蕎麦や出汁が不味いのにも関わらず立喰者が店に通い続ける理由はただ一つ。店の店主である大将と大将に戦いを挑む猛者達の勝負を見るためである。
    そして今作ではそんな大将との"戦い"に対して正攻法では挑まない所謂曲者達との勝負に焦点をあてた作品となっており前作の余韻はそのままに、しかしながら前作とはまた違う味のする作品だと感じました。

    蕎麦屋ではなく牛丼屋の様な注文で勝負を挑むという、ある意味純粋な
    "異種格闘技戦"
    異種格闘技戦という条件の上に店には無い商品で戦いを挑むというアウトローでルール無用な戦いを仕掛ける
    "不正規戦"
    正攻法ながらも無理難題な注文をし大将の技量に勝負を挑む
    "無上限戦"
    など様々な注文技で大将に挑む曲者達の個性もとても魅力的です。
    そしてそんな個性豊かな曲者に対しても
    異種格闘技戦においては挑戦者の注文に迷うこと無く、柔軟な対応により一瞬で勝利し
    不正規戦に対しては柔軟な対応の上に相手に対しての自分の感情を蕎麦に乗せるという荒業をやってのけ、立喰者達でさえ戦慄を覚えた無上限戦に対しても己の技術のみで完封と言える勝利を収めた大将にはまさに無敵という言葉が似合いそうです。
    個人的に好きなのは曲者達に付けられるあだ名で、特に"個々市"というあだ名は立喰者達のセンスが一段と光っているなと感じました。"孤高のカレーチェーンを制覇した"とあるにも関わらず"孤々市"ではなく"個々市"にこだわったのは、孤独であるのは立喰者達である最低条件だと言わんばかりの立喰者達のプライドが見えた様な瞬間でした。

    そんな無敵な大将と誇り高き戦士である立喰者達だからこそ、置いてある蕎麦と出汁、そして"それよりも不味い"種物しかない蕎麦屋でも不動の人気を獲得しているのだなと改めて思いました。

    立ち喰い蕎麦という日常的な浅い舞台に多くはない文字数でここまで深い物語を紡ぎあげるこの作品は唯一無二だと思っています。
    本当に面白い作品に出会えました。
    ありがとうございます。