勝利だギューちゃん

第1話

「今日も疲れた」

伸びをする。


俺の仕事は、デスクワーク。

あまり外へは、出ない。


なので、運動不足になりがちだ。

必然的に、メタボ体型になる。


学生時代は、がりがりにやせていて、ダイエットとは無縁だった。

だが今では、80キロ超えている。

身長は、170を下回る。


全体的にメタボなら、まだいいのだが、

腕や胸は、昔のままなので、情けないのだ・・・


でも、いきなりの運動は、体を壊す。


先に述べたように、俺の仕事はデスクワーク。

パソコンの前で、カチカチしているのだが、意外とハード。


仕事が終わるころには、もう深夜ラジオが始まる頃。


「学生時代は、ハガキ職人だったな・・・」

懐かしく感じた。


でも、昔の話だ。

スポーツでもしておけばよかったと、後悔しても後の祭り。


コンビニで弁当を買って、誰もいない我が家へと向かう。

なるべく自炊はするようにしているが、そんな体力もなかった・・・


自宅は、古ぼけたアパートの2階。

部屋にはトイレと、炊事場はあるが、お風呂はない。


銭湯は少し離れているので、そこまで行く体力はない。


ここの銭湯は、朝も営業しているので、身を清めてから出社している。

ありがたい・・・


鍵をあけて、部屋に入り電気をつける。

1人暮らしなので、出かけた時のまま・・・


家族は遠い。

彼女もいない。

友達もいない。


つまり、ビジネスでの人付き合いはあるが、プライベートではない。

寂しいものだ・・・


でも、世界中にはたくさんいるのだろう・・・


そんなわけで、明日もある。

お休み世界・・・


夢の中へと誘われよう・・・

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