奇怪な機械の幻想こそ。

チャーハン

コード:00 刮目

刮目せよ。


アペイロンを自然哲学へと当てはめ、ハーっと息を手に吐きかける空気を無駄にしない。

三角形の台形を「せーの」で割り、なかから出てきたクリームをブリュレにして食す。

カスタードよりは甘くない、とごちる子供を宥める親のもとに宅配が届く。

なかには1ホールの人と上に乗った苺だ。

転げ落ちる親子の脳髄を針金でさし、脊髄小脳変性症を引き起こす。

スイッチを押すと、煙が吹き出し親子を食べるドグラ・マグラ。

暗闇に飲まれる親子が辿り着くは夢の野原。

天晴れは罵り言葉としての機能を果たしていなく、それが幻聴であると気付くのに時間がかかるのは必然であった。

耳からの波をドグラ・マグラへと気づかれないよう解読していき、届いたメッセージは『エニグマ』

エニグマを用いて更に解読する親子は気づいた時には目が覚めていた。

刮目領域は酷く狭く、それでいて親子の入るスペースの光を浴びている。


天牛よ、夢を見よ。


世界の欠片を掴み取った挙句、断ち切りバサミの悪魔は磨きに磨いた汚物を腹へ収めた。

脳裏に浮かんだ言葉遊びを輪になって殴りつける。

慢性的かつ高慢的な言葉はまるで飲み物のように、還元された。

心のなかみは言葉に反芻され脳裏の言葉は人物だ。

世の果てになにがあるか私はわかる。

ここはユートピアだ!瞬く瞬きは瞬時に世界を変え、変数と乱数の世界は天国だ!

亦、地獄の君はなにを思う?

言葉にならないならいっそ全てを書き殴ってみよう。

なんのことか?私の脳裏はユートピアの世界を反芻し、世界が起こした反逆は世界を傷つけ人々を傷つけるユートピア。

全てはディストピアの赴くままユートピアを歩んできた。

それこそ全て捨ててきた。

カミキリムシに託した思いはある意味裏切られ、ある意味完遂した。

頭に蓋をした世界はユートピアを隠し天国とディストピアを混ぜた。

思いもよらない言葉の数々は私の元に収束し全ては終息の末路を辿る。


贋作へ留意せよ。


上空を眺め落ちる生命の芽吹きを避けつつ、脳裏を垣間みる。

贋作の観音は張りぼての偶像崇拝を強く推奨し、本人の意見の有無問わずのイヤホンジャックをぐちゃぐちゃに壊す。

呉越同舟を読めねど、蒙昧と言わんとす。

ビスケットの音を甘受しつつ、観光の音こそ博覧会の事業成功への二十一世紀だと知る。

風速の計算を怠るカタツムリを抉るフライパンと、卵を炒める鍋を見る。

脳症を引き起こし、軟膜の依存を剥がす脳はクモ膜への浮気を指摘される。


脳裏の焼失を見よ。


脈絡叢の障害であるとされる病気だが、現在に至るまで発見はされなかった。

それもそのはずで、現在とは現在にしか存在しないからである。

過去や未来など別人の記憶注射に過ぎず、自らの体験を客観的に見れるのもそのためである。

カルテの記入を終え、脳から爆破する破戒僧の最後の顔面を未だに覚えている。

覚えている?他人の記憶。

いやしかし、今日にいたるまで築かれなかった記憶は新しい。

最後の歳後まで新しい着おくわおかしい。

笑われてしまう。

あハハとね、あっはっは。

誰に?

もちろん自分さ。

あハハと笑う自分。

ふむふむ。

つまり君の症状はそんなものなのか。

おかしいとは重わなかったのか。

重い少女うだね。

症状は重ければおもいほど急患。

赤い緑茶美味しいね。僕は嫌いだよ。

のーとブックを焼いて食べたらお腹を壊したからママを食べてお腹を満たそう。

ネグレクトのインパクトを真に受けるアホウドリのふんヲ食べ損ねた

何見てんだよ。


9月2日

病名

哲学的脳裏障害


後退する空論へ耳を傾けよ。


感情と普遍妥当性のイコールを介入により掻き混ぜるサタニズムと体温計の鉄面皮を破ることは無い。

懐疑主義のイデアをイデオロギーにより壊すが、欺瞞こそ見透かせぬコードを断ち切りバサミで切る。

アプリオリの自身を正当性の盾として利用する。

炎症を起こす掌は知ったことでは無いが。

何度でも言うが、無言の糾弾をそのうえで遊ばせるのが善だとしたら、やはり無能は消えるべきだ。

カタツムリを育て上げる洗脳施設を爆撃機により破壊。

メタファーは弾丸たり得るのだ。

だがしかし、おかし話ではある。

カルテの住人を銃殺した犯人を見たはずなのだが、私はその記憶を忘れているような気がしなくもない。

滴り落ちる点滴と、悔悟の印こそが証拠たり得る我が心情。

我が友よ、窮地に眠れ。


最終定理係数こそ文脈自由文法なのだ。


軟水の方角へ、いざゆかんとす我が友の背を見る。

サナトリウムへと向かう手に花を、ラジアータを摘み続ける。

日本の真実は伊弉諾の意志を継ぐ。

さて、悔悟の印だが、あれは点滴の自然的必然だったらしい。

蓋然性の定理係数こそ無けれど、我が友の果敢さにはとてもではないが驚かせれてきた。

線路を歩き続け、一つ言葉を吐くことはあるまい。

失われた消耗品だっただけだ諦めろ、とお前の失態だ、と。

擬態の無能が我が耳を貫く。

うるさい、うるさい。

私の何がわかる。

お前ら如きの所詮過半数になにがわかる。

『重い少女うだね』

あの破戒僧の声が聞こえてきた。

やめてくれ。


はっ、と顔を上げる。

手には大量の血。


気づいた時にはあの場所に立っていた。

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奇怪な機械の幻想こそ。 チャーハン @YANO1221

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