学園に蔓延る悪を退治したい話
@tattoz
第1話 プロローグ
一年前
杉崎紫苑は、高校一年生になった。
しかし、その一週間後不慮の事故で死んだ。
死因は、車との衝突による事故死。
道路に飛び出して、ちょうど来た2トントラックに撥ねられての死亡だった。
否、そのはずだった。
十分後、目を覚ますと杉谷紫苑は生きていた。
傷一つなく生きていた。
轢かれたところを見た人はいなかったし、彼自身も轢かれたことの記憶はなかったが、”死んだ”という自覚だけはあった。
彼は、その事を学校に行ってから、友人に話した。
友人に話すと徐々に友人は離れていった。
二週間後、彼は聞いた。
友人が車に轢かれて死んだ。と
彼は混乱した。
自分と同じ死に方を友人がした。
しかも、友人は生き返っていない。
彼は、なぜか責任を感じた。
自分は何もしていないはずなのに、彼には、何も責任はないはずなのに。
少したって、彼は思った。
なんで、俺が責任を感じなくてはならないのか、と
友人は友人で勝手に死んだだけなんじゃないかと
しかし、彼が二年生になったときに、事態は動き始める。
この物語は彼、杉谷紫苑が色々あった末に幸せへとたどり着く物語である。
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