第3話 偽りの本当に化ける嘘

今日も何処かで誰かがいじめられて優劣が決めつけられています。もしそれが嘘偽りの塊であったとしても──────


しかし、デタラメも嘘も虚構も、みんながずっとつき続ければ、それが真実に見えてきてしまうことがあります。


分かりやすい例えになるのは、誰もが知るあの某百科事典サイトでしょう。

あれは誰でも編集が出来る故に、きっとあることないこと、沢山書いてあるのです。

だけども、その人のことを全く知らなかった人が興味を持って、その人について知りたくなった際に一先ず見るのは大概そういった直ぐに目にとまる大きなサイトでしょう。ということは、嘘だろうが何だろうが大声で数多の人に言われた噺というものは、否が応でもその人の第一印象になってしまうのです。


態々本当かどうか調べる人だなんて、よっぽど素晴らしい人か暇な人しかいないのですから。そんな人10人に1人も居たらましな方です。嘘が本当に見えてくるとは、こういうことです。

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