自責

「ああ そうよ 私が悪いのだわ

 ごめんなさいみんなごめんなさい

 だから私を許してちょうだい」

彼女は何回も繰り返す

彼女はそうして泣きじゃくる

「いいんだよ君、気にすること無い

 君はなんにも悪くないのだから」

まわりから慰められて

彼女はえへへと笑った


一方彼は何も口に出さなかった

「そうだ 僕が悪いんだ

 謝る資格は僕には無い」

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