僕の学校を汚さないでください

@masirorui

第1話

僕の学校を荒らすのはいただけない。

ごみは片づけなくてはいけませんね。


都内にあるとある私立高校の生徒会長である皇 蒼(すめらぎ あおい)は自分の学校が好きであり、それと同時に汚すものは許せなかった。

学校を汚すものはゴミであり、それは人でも同様。


人気が少なくなってきた夜の道

この辺りは防犯カメラも少なく薄暗い道が続いている

蒼は暗闇に紛れるように自身の白髪とは真逆の色である真っ黒な服に身を包んでいた

前方に今回の掃除の対象である青柳大智を見つけた。

生徒会長の権力を使い青柳大智の住所がこのあたりであるのは調査済みである


最初の大きなごみは不良ですかね

わが校の不良のトップに立つを掃除しなくてはと蒼は手に持つスタンガンを握りしめた


「こんばんは、青柳大智さん」


「生徒会長がなんでこん、、、




バチッッ



う”っ」


スタンガンでためらいなく電流を流し、眠らせた青柳大智をすばやく黒い袋に入れてゴミ捨て場まで運ぶ

蒼にとってゴミでしかないのでいっさいのためらいはなかった。


「ゴミはきっちりゴミ捨て場にもっていかなくては」


ゴミ捨て場で袋を開け、いまだに気絶している青柳大智の左腕を切り血液凝固防止剤を塗り、

多めに電流を流したので、目を覚ます心配はないが、念のためにと手と足を結束バンドで拘束し、仕上げにまるで今までのことを反省しているかのような 、ごめんなさいと書かれた紙を胸ポケットに入れ、その場を後にした。

蒼が掃除を終え帰宅する途中、生徒会に最近新たに入った立花結愛(たちばな ゆあ)に出会った。


「あ、会長だ。」


「こんばんは、こんな夜遅くに一人でいては危ないですよ」


「塾の帰りなんですよー。

それにしてみ会長もそんな服気きるんですね笑

ちょっと意外ですー」


「まあ、たまにですがね。」


「そうなんですね

じゃあ結愛はこれでー」


次の日のニュースで青柳大智のことが報じられ、そのあとに出会った立花結愛にばれてないだろうかと一瞬悩んだが、自分にたどり着く情報は少ないため大丈夫だろうと考えるのをやめた。


次の火曜日の夜、蒼は二人目のターゲットである相川美玖と接触していた


相川美玖はクラス内でいじめを行っており、青柳大智同様、蒼にとってはゴミであった。


「こんばんは、相川美玖さん」


「あれ、会長じゃん。


うちになんかようー?


真っ黒な服着てるとなんか怪しいよー笑」


「そうでしょうか?最近はよく着るのですけど。


それはそうと、あなたがいじめをしていると小耳にはさんだのできになりまして。」


「どーだろーね


本当だったら会長はどーするの?」


「いえ、とくには。

ただ確認しておきたかっただけです。




 掃除する前に(ボソッ」


「え、いまなんか言っt




バチッッ



蒼がつぶやいた言葉に気を取られた相川美玖は蒼が後ろ見隠し持っていたスタンガンで簡単にい意識を奪われた

今回は用意しておいた泥水の入った桶へ相川美玖の顔をつっこみ溺死させてから黒い袋へ入れゴミ捨て場まで運んだ。

泥水は相川美玖が、


ゴミ捨て場にて、ごみの上に死体を置いた後、相川美玖には前回のごめんなさいの書かれた紙の代わりにまるでどうやっていじめを行なっていたか示すようにスマホを握らせ、その場を後にした


ある人に去るところをみられているとはきづかずに




翌日、生徒会室にて一人で作業していると突然扉が開いた


バンッ


「会長!」


「立花さん。どうしたんですか?」


蒼はいきなりの訪問者を少し不思議に思ったが生徒会関係の仕事だろうと立花結愛のほうを向いた。


「えっと、付き合ってください!」


蒼の予想を裏切る話に少し驚きつつ冷静に対応する


「いきなりどうしたんですか?」


「会長は私のこと好きなんでしょ?

結愛知っているんだから!」


一切立花結愛に好意を持っていなかったし、自分の容姿を自覚しているため、思わせぶりな行動をしないようにしているので、どうしてそう思ったのかがわからなかった。さらに、知っているといった立花結愛の言葉に引っ掛かりを覚えた。


「そんなことありませんが、、、

何を知っているのでしょうか?」


「会長が私のために二人を殺してくれたこと!

結愛に害をなす人だから殺してくれたんでしょ?」


「二人を殺すというと今起きている連続殺人のことでしょうか?

なぜ僕が犯人だと?」


なぜ、この間の二つの掃除が、立花結愛のために殺したことになっているのか。それよりも、一回目の帰りであったとはいえなぜ自分犯人だと知っているのきになった。


「結愛、犯行のあった現場の近くで、一人目の青柳くんの時あったじゃん。会長、真っ黒な服着てたしそのあとニュースで事件のあった方向から来てたってわかったから不思議に思ったの。

二回目のあの女の時も、結愛ね駅のとこで真っ黒な服着た会長を見たの。

だから結愛わかったんだ!会長が、私のこと好きだからあの二人を殺してくれたんだって!

だって二人とも結愛からお金とったり、いじめてた人だもん!結愛をいじめるから殺してくれたんでしょ?

だからね、二人を殺してくれたお礼に結愛の方から付き合うの行ってあげようと思ったの」


なんで犯人だと思ったのかはわかったが、立花結愛が自分のためと解釈した理由に驚かされた

それと同時にこんな思考回路の人もいるんだなと感心している自分もいた


「そうですね」


立花結愛への好意は相変わらず一切ないが犯人だとばれているのはまずい、それによくないうわさがよく流れているため次のターゲットを立花結愛にきめ、計画を練り始めた


「じゃあやっぱり、私のことが!」


「ですが、やっぱり僕かから言いたいですしもっとムードのあるところがいいので、日曜日の夜に○○駅に待ち合わせしませんか?」


さすがに学校ではまずいし、準備もない。

ゴミの日もまだなのでこの恋愛脳を勘違いさせて呼びたすことにした


「ムードなんて結愛は気にしないのに」


「僕が気にするので」


「わかった!日曜日に○○駅ね!楽しみにしてるね!」


「はい、楽しみにしててください(僕に掃除されるのを)」



時は過ぎて日曜日


「あ、会長!おまたせ!」


立花結愛の最寄駅である○○駅に指定した時刻よりすこし遅れて立花結愛は待ち合わせ場所に登場した

ターゲットに決めてから立花結愛を調べた結果よくない噂は大体事実であった。

生徒会にゴミを入れてしまったのは失態であった

ゴミは早く掃除をしなくてはと思考をやめた


「いえ、全然大丈夫ですよ

ではいきましょうか。」


少し歩くとこの辺りは簡単に人通りがなくなる


「どこにいくの?そろそろ教えてよー」


「もう少しですよ」


「人気がないけど大丈夫なのー?」


「ええ、こっちのほうが邪魔されませんから」


「確かにそうだね!」


うまい具合に勘違いしたままである立花結愛を人がいないところに誘導するのは簡単だった。



「ここです」


「ここ何もないじゃn




バチッッ




「何もないほうが掃除しやすいに決まってるじゃないですか。

まあ、もう聞こえてないでしょうけど。」


三度目ともなるとなれた手つきで黒い袋に入れる

私服からいつもの全身真っ黒な服に着替えてからゴミ捨て場に向かった。

そして、立場結愛の目に凶器を指し、折れた白いバラを棘が食い込むくらいに強く握らせた。結愛のそして蒼自身の心を表すかのように。



白いバラの花言葉それは



私はあなたにふさわしい


そして、折れた白いバラ、バラの枝の花言葉


死を望む


あなたの不快さが私を悩ませる






三人目の遺体が月曜日の朝発見され、またまた世間を大きく騒がせた。


そして月曜日の夕方

世間を騒がせていた連続殺人事件は急展開を迎えた

学校を訪ねた警察に校長が逮捕された

犯行が被害者の自宅周辺で起きていることから情報を入手することができる人物

そして、鞄から凶器であるスタンガンが見つかったのだとか。

さらに、もともと横領をしていたことも、明らかになった。




もちろん生徒会長である蒼のもとにも警察が訪ねて来た

が、誰一人疑うものはいなかった

皆、蒼の外面に騙されたのだ



そして、自分しかいない生徒会室で一人微笑む












「これでやっときれいになりました」







end









  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

僕の学校を汚さないでください @masirorui

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ