第11話フランス革命記念日7首

人形よ我が罪業を贖えよ白百合の苑あまりに遠く


白百合の旗は燃えたり数世紀仏製聖母窓辺に笑んで


病み臥して涙も乏し白百合の遥かな国の王妃の悲劇


煉獄のうちにとどまることもなく罪を重ねてバスティーユへと


年をへてもの思うほど身にしみるアントワネットの露の雫


罪重ね裁くものなきかなしみよ断頭台へ導きたまえ


白百合の旗の燃える日またたいた星は遥かに今も輝き

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