赤と衝動

柚宇

主要人物

*東雲知紗(シノノメチサ)···1856年金沢藩六浦生まれ。藩士の娘で後に貿易会社を持つ流矢家次男の勝春と結婚し、息子の太輔を産む。幼少期より『死』の欲求を持っているが、押し殺して生活している。


*東雲零慈(シノノメレイジ)···1850年六浦生まれで知紗の兄。幼少期からの知紗の奇怪な言動の数々に兄妹であるがゆえ悩まされ、次第に距離を置くようになる。


*東雲有凪(シノノメアリナ)···知紗・零慈の母親。水戸の岡川家より嫁いでいる。とあることがきっかけで知紗のことを『正常』と思えなくなり、精神を病むようになる。


*東雲嵩慈(シノノメタカジ)···東雲家現当主。知紗・零慈の父親。妻である有凪とは仲睦まじいが、有凪が精神を病むようになり、知紗を目の敵にするようになる。


*尾上幸江(オガミユキエ)···東雲家に仕える女中で東雲家の世話全般を担っている。


*葛原勇佑(カサハラユウスケ)···東雲家の使用人。知紗と歳が近いこともあり、話し相手となることもしばしば。根が真面目で仕事が出来ると家では専ら評判である。


*葛原勇仁(カサハラユウジン)···東雲家に仕える使用人で勇佑の父親。幼き頃より勇佑に使用人としての心得を叩きこむなど、厳しく育てる。


*葛原茉(カサハラマツ)···東雲家に仕える使用人で勇佑の母親。ムチのような父親に対しアメのような存在で勇佑を育てる。知紗が『正常』ではないことをいち早く気付き、東雲家の行く末を案じ続ける。

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