霧のミストゥルトウ

雨上がりの森は薄く霧がかり、深い緑の苔は靴底を沈ませる。

木々の向こうからは、金色の鹿の枝角のように光の筋が伸びている。


磨き上げられたつややかな葉の上に、ヤドリギの実のように丸い水滴が飾られている。


誰よりも早くきのこを見つけるのは、いつも一番遅れてくる雪白だ。

見つけたきのこを薔薇紅と私の籠に入れてくれながら、雪白が囁く。


「つながっているから」

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