第5話

【現在の人格は明塔です】


あの後、石倉は部屋に戻った。

今俺は部屋のベットで休んでいる。


「どうするか…」


俺は迷っている…異能を試すかどうかを…


ピ(1つくらいはいいんじゃないの)

ナ(あまり知られたくはないからなぁ)

ハ([人格交代]はコッチに来る前から使ってるからね)

ピ(それはみんな分かってるって)

「俺自身使ってみたいのは[分身人形]だな」

ピ(それくらいなら大丈夫そう)


と言うことで


[分身人形]


うぅなんか気持ちわる…い…


「…………」

「やぁメットえっと初めまして?」

ナ(ピエロの霊圧が消えた…)

ハ(うっそだろ)


目の前に胡散臭そうな俺と同年1つ上の男が現れた。


「ピエロであってるか」

「イエス、ピエロだよ」

「俺の異能だよな」

「そだね」

「えー、とりあえず解除で」

「おけ」


ピ(ただいま)

ナ・ハ((おかえりなさい))

ピ(……驚かないの)

ハ(いちいち驚いていたら大変だろ)

ピ(ソレモソダネ)


えっとこの異能は俺の人格が肉体を得る感じか。

全員出してから使うとどうなるんだろうか。


「まぁこの異能は使い勝手が良さそうだ」

ピ(そうだね)


コンコンコン


「メイトー様、昼の準備が出来ました」


まだ全然、時は経ってない気がする。

だが実際は昼か…召喚が朝の8:30くらいだから…

最低でも4時間かな。


「まぁ、行くかぁ…」


― ― ― ― ― ― ― ― ― ―


「…ただいま」


食事を終わらせてまた俺は部屋に戻る。

どうやらあの荷物に気が付いた奴はいないらしい。

あの荷物の話題が出てこなかったからだ。

まぁ俺達みたいに黙っているだけかもしれないが…


ピ(考えすぎも毒だよメット)

「あぁそうだな、とりあえず俺は休みたい」

ナ(そうか、だが俺は戦闘以外出る気ないぞ)

ハ(こっちはまだいいかな)

ピ(じゃあ僕とだね)


【交代】


「そいじゃ、交代した事だし…僕はこの城を探索かな」

メ(気をつけろよ…ぐぅ)

「はいはい…って寝やがった」


交代してすぐこれかぁ


ナ(なんかあったら起こせじゃあ)

「ナイトもかよ」


なんかナイトが休憩とか心配になってきたよ。


ハ(この波に乗ったほうがいいのかな)

「乗らなくていいから」


さすがにハッカーまで離脱はやばい。


ハ(ははは……ジョークだよ)

「なんなのその間」


怖いよなんかみんな怖いよ。


(ところでピエロは隠密できるの)

「【手品】でなんとかなる」

(それこそ大丈夫なの)

「なんとかなるって…たぶん」

(心配になってきた)


それじゃあ行くとしますか。

お宝あったらいいなぁ。

いやまずは情報がいいかな。


「ふんふんふふん」

ハ(なんかこっちが心配になってきた)


そういうことで僕はドアを開けた…。

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