太平洋に夜の帳が下りる。労働を終え、露天風呂で夜風に当たりながら眺めている。僕はようやく赦されたと思った。ふと横を見ると、温泉に侵されたランタンがぼんやりと灯っていて、それは空と違って僕を赦してはくれないみたいだ。


灯りが赦してくれないので、僕は再度暗闇に沈んでいく。きっと僕が赦されることはない。赦されたい。赦されたい。赦されたい。赦されたい。


自分を赦すことができるのは、僕自身であるのに。


だから僕は、そうしていつの日か、僕の帳を下ろすのだ。

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人生 @ddtkra

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