プライベート・マジカル・カンパニー

第1話 《世界情勢・三つ巴》

　ゴド大陸はたった一つの国が支配していた。

　しかしディマオン帝国を名乗る集団が国からの独立を宣言しさらにその国土の略奪を宣戦布告する。

　その宣戦布告の知らせを聞いた、大陸の外の島国ジンマは漁夫の利を狙いその戦争を参戦する。

　そして戦争では本来ならば神との交信手段であった「魔法少女」の力が兵力として活用されることになる。

　こうして三つ巴の魔法戦争は開幕した。

　そうしていく中で魔法少女の兵士は、戦場の花形として、そして敵からは忌むべき存在として存在していた。

　技術が発達し魔力を用いた兵装が生まれ、魔法少女達は徐々にその力を強大にしていった。

　そうして一騎当千の力を手に入れ始めた魔法少女達は国から独立し傭兵として「自由」に生きることを選び始める。

　長引く戦争は、各々の重要な戦力であった魔法少女の拡散によりさらなる混迷を極めることとなった。

　世界各地に散らばる魔法少女が戦闘に使う触媒「オーパーツ」の採集や魔法少女となりうる無垢な少女の確保、さらに魔法少女に力を与える「スピリット」の召喚にオーパーツを模倣した兵器「エクスターナル」の開発などマジティカルを生み出すための労力やコストを考えた時についＰＭＣ（プライベートマジカルカンパニー）を雇ってしまう状態が続いており、国々はこの状況を打開し、他の国より早く安定した魔力技術の供給を望み戦争による技術進歩は加速度的に進んでいくのだった……