短歌

エアコンの下で乾くこの目玉

あなたから送られた愛ですよ


懐かしい記憶とともに思い出す

白い布と母の涙を


墓を作ってくれと頼む

あなたは最愛の人の墓へ行けない


地元の盆踊りは行きたくないと

言ったあなたが行けと言う


塩鮎を食べた一昨年のあなたの笑顔

もう一度、見せてあげるよ


食べたいと言ったあなたに急いで

コンビニで買ったいちごアイス


口に含んで美味しいと笑顔を見せ

吐瀉物は綺麗なピンク色


スポドリを飲みたいと頼まれ作る父

酸味が少ないと返された


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スカチア 南瀬笑音 @nase_ene_0

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