第4話 厭世や慈愛への応援コメント
いや、これむちゃくちゃおもしろいな。
普段の詩一さんの呟きを見ていたせいか、すんなりとこの世界観、そして死生観に入っていくことが出来ました。
やがて訪れる死を理解していながら、己の我が儘のために子を作るのか。というのは深い問いかけだと思いました。
(たまに見かけるツイートでも感じましたが)
しかし本当の意味でそれを理解している人間が果たしてどれだけいるのか、
また、理解してしまうとどうなるのか。
人間は賢くなりすぎないほうが生きやすいのかもしれませんね。
こんなことをつらつらと書いてしまう魅力がこの作品にはあります。
素晴らしかったです。
作者からの返信
飛鳥休暇さん
コメントありがとうございます!
そうなんですよね。普段私が考えていることそのままなんで、FF内の人は割と解ってくれるかもしれないです。
私自身その解を導き出せていないので、或いはこういう解があったら、私は子供を授かりたいと思うのかも知れないと思いました。
私が賢い人間なのかはわかりませんが、真実に近づきたいと思っていますし、そのために考えることを放棄しない人間でありたいと思っています。
それが小説のていを成せば、また一歩真実に近づいたということに成り得るのではないかと、考えずにはいられなかったり。
人間のくせして世界を暴こうとしているので、結構不遜な輩ですけど、これからもお付き合いくだされば幸いです。
最後まで賞賛の言葉ありがとうございます。
第4話 厭世や慈愛への応援コメント
短いながらも深く物語の背景に溶け込む事が出来る、そんなお話でした。
なるほど詩一さんは詩人であり哲学者なのですね。疑問、不条理を見詰め、向き合い、尚且つそれに寄り添う事が出来る人なんですね。
物語の方は短編という形でどういった結末を迎えるのだろうとわくわくしながら読んでいましたが、最後は綺麗に纏まりましたね。おかげですっきりとした読了感となりました。
新しい価値観、さしずめ第3話の表題である革命、物語全体が革命前夜といったところでしょうか。
しかしその価値観自体がサネによってもたらされたものならば、サネを抱いたゲネもまた既存の革命者でありながら更なる変化、それは旧態への回顧を望んでいたのかもしれません。結局そこに正解は無いのかも知れませんね。
作者からの返信
浅田千恋さん
コメントありがとうございます!
えーっとすみません「詩一」という名前なのですが、詩人というほどの者ではありません(汗)
哲学は、自己流なので哲学として認められるものなのかはわかりませんが、そう言って頂けるならば、己の哲学を認められたということなので、嬉しいです。
そうですね。革命前夜です。
ゲネが革命者でありながら更なる変化を望んでいるというのはまさしくその通りで、見事にいい当てられているので驚きました。
ここまで読み解いておられるなら、お話しても良いかと思いますが、実はこれは「もしもディオゲネスがソクラテスよりも先に生まれていたら」というたらればを書いたお話です。実際そうであったとしてもこうはならないと思うので、ほとんどが空想ですけれども。
彼らは紀元前の哲学者たちで、ディオネゲスはソクラテスの孫弟子にあたります。
この登場人物のゲネとテスはそのまま当てはまるような形です。
ご興味がおありならば、ぜひWikipediaでご覧くださいませ。
「まんまやないか!」と思われてしまうかも知れませんが(笑)
あと、大変恐縮なのですが「サネ」ではなく「ネサ」です(汗)
ディオネゲスのことが大好きだった娼婦のネサレテ(通称フリュネ)から取りました。
第4話 厭世や慈愛への応援コメント
死を至上の幸福と信じて疑わない人々の中で、一人違和感を抱くテスさんの考えに寄り添いながら最後まで夢中になって読んでいました。
死を恐ろしいもの、悲しいものとする価値観は、一体誰に植え付けられたものなのか。
普段考えない事を考えるキッカケを頂けた気がします。
森の中のネサさんのシーンがとても美しく印象的でした。
作者からの返信
秋雨千尋さん
コメントありがとうございます!
秋雨千尋さんの作品の端々にある「普通とは何?」というテーマを前面に押し出してみました。そんな作品ですので、「気に入って頂けるはず、きっと!」と実は思っていました(笑)
ずーっとずーっと昔の文明では死は超常現象であるとされ、死体は焼かれずずっと部屋に置かれていたそうです。そして死体と普通に生活するんです。そこには多分別れの悲しみはなかったはずです。食事と排泄と会話がないだけで、その人はそこにいる。という感覚だった。このポリティコン・ノミスマを誰かが覆したはずなんですよね。
ネサのシーン褒めて頂き嬉しいです。ちゃんと彼女の美しさを表現できているか、読んでいただいて初めて確かめられるので。
第4話 厭世や慈愛への応援コメント
死という概念が覆った世界…死だけでなく平等性とか価値観も変わってるんですよね面白い🤔
死は悲しいことだけど悲しむべきことじゃない。詩一さんの作品を読むと詩一さんの考えというのか、伝わってきてそれも楽しいです(*´ω`*)
短編って独特な雰囲気ありますね✨雰囲気好きです😊🧡
作者からの返信
朝山なのさん
コメントありがとうございます!
自分のマイノリティな考えを人にそのまま伝えようとしてもなかなか伝わらないのですが、作品で最初から逆転させておけば「私の考えに支配された世界」で考えを巡らせるしかなく、そこで自分なりの考えにたどり着ければ、肯定であれ否定であれ、私が伝えたかったことが伝わったことにはなりますから、やっぱり私には小説しかないなあと思った次第です。
短編は簡単に雰囲気変更できますしね。楽しんでいただけて幸いです!
第4話 厭世や慈愛への応援コメント
笹は『喀血』というイメージでしたので価値観を覆す伏線のようにも感じ、わたしの中ではとても自然に繋がりました。
「50年」というのがわたしの中でひとつの区切りとしてあり、オーバーかアンダーかで正確なわたしの年齢を言うことはご容赦いただきたいのですけれどもおそらく詩一さんよりは50という数字にわたしは近いだろうと思います。
もちろん、小説ですからどこまで深く受け止めるかは読者の側の問題ではあるのですけれども、こういうことを扱う小説がきわめて少ないことをわたしは危惧しています。
覚えてくださっているかどうかはわかりませんけれどもわたしは「瀬名さん」の第一話を気根くんが発する『老い』という言葉で始めました。あの始まり方なのにお読みくださった方たちには感謝しかありませんし、だからこそ詩一さんがこの短編でこういうテーマを選んでなおかつ最後まで読者を惹きつけるエンターテイメント性を持たせていることにとても共感します。
長文になり大変申し訳ありません。
けれどもやっぱり「半端者のダンス」で感じた詩一さんが描く普遍性はその通りだったとわたし自身の感性をも証明してくださったように感じ、なんだか嬉しいんです。
少し不思議な感覚と奇異に思われたら恥ずかしいですけれども、こういう作品を書いてくださったことに感謝いたします。ありがとうございます。
作者からの返信
naka-motooさん
コメントありがとうございます!
そうだったのですか! そのイメージは無かったです。隈笹が群生している地帯は、そこだけ視界が明けて、陽だまりがあり、厳かな雰囲気に包まれていたので、ネサの神々しさにぴったり当てはまるかと思い、シーンの小道具として使いました。今、言われて初めて隈笹の花言葉を調べてみたのですが、「抱擁」と「孤高」というネサとゲネにぴったりと当てはまるものになっており、今とても満足しております。
『瀬名さんの意図するところが、不明』では確かに二行目に「老い」という言葉が来ていますね。改めて凄いなと思うのは、当時この出だしが全く苦痛ではなかったということですね。見返すと確かに「この出だしかー」と思いますけど、読みだしたときは全然気になりませんでした。それだけ自然に溶け込んだ文章というか、作者にとってそれが当たり前になっているからこそできる芸当なのだなあと感心しました。
エンターテインメント性を感じて頂けたのなら幸いです。自身「これはエンタメではないなあ。どうしよう。誰も見ないかも」などと思っていたので(笑)
しかしnaka-motooさんのレビューのおかげで、どんどん読まれていて、本当に嬉しいです。ありがとうございます。
「半端者のダンス」から多くのことを感じて頂けたようで、とても嬉しいです。普遍性なんてたいそうなものは、私にはないと思うのですが、naka-motooさんにそう言われると「あるかもしれない!」と思えます(笑)
こちらこそ、最後までお読みくださりありがとうございます。
書いて良かったです!
編集済
第4話 厭世や慈愛への応援コメント
では、ゲネが変えたものを今度はテスが変えて行くのでしょうか。
それとももっと別の世界に変えるのか。
自決草をネサという花に変えるのは確実ですね。
でも、ある意味ゲネが変えた世界は幸福なのかも知れませんね。
詩一さんの作品は色々考えさせられる作品が多いのかな?
今は活動縮小方向へ行ってるので、短編を時々、読ませて頂いてます。コメントも控え気味にしてますが、書きたくて、書けるときは書いちゃいます。
さすがにレビューは難しいのですが💧
作者からの返信
水守さん
コメントありがとうございます!
そうですね。これは革命前夜の話です。
あらゆる社会通念がこうして『誰か』に作られたものだと言うことを知って欲しくて描きました。
幸福とはなにか。そこに思いを馳せられたようで嬉しいです。
私の作品を通してなにかを考えてくださったのならばそれはとても幸せなことです。ありがとうございます。
どうかコメントなど無理のないようにご自愛くださいませ。
レビューも、書かなければいけないものではありませんから。こうして読んでいただけるだけで充分ありがたいです。