よるのえんたび/かの。
叶
ムクポズ
エクレア
「ポーズ、エクレア食べる?」
「食べる!!!」
普段はしないようなキラキラした笑顔でポーズが言う。
甘党の2人はとても仲良しで、何か甘い物を食べる時はいつも一緒。半分こにして、2人並んで食べるのがあたりまえだ。
今はえんたびメンバーが1週間程お世話になっている、わりと豪華な家の、もはや2人がお菓子を食べる専用の場所となった部屋にいる。
鍵をかけて、バルドとかQMとかバルドとかバルドとかの邪魔が入らないようにする。
でも今日はちょっと違う。半分こじゃない。ムクロはエクレアを丸ごと1個渡した。しかも手をつけていないし、もう1個あるわけでもない。
「……食べないの?」
「今日はそういう気分じゃないの」
「………」
何か変だ……毒でも入れられた?でもムクロがそんなことするわけ……
「いいから食べて」
「う、うん……」
怪訝そうな顔をしながら、エクレアを食べる。動揺しているのか普通に食べていたら付かないようなところにカスタードが付いている。
「ごちそうさま……」
ちらちらとムクロの顔をうかがうが、いつもの無表情を突き通したままこちらを見つめている。
「な、なに見て……ッ!!?」
「カスタード付いてた」
ムクロの行動に驚くポーズ。
驚いた理由は、ムクロがポーズの頬に付いたカスタードを舐め取ったからだ。
「何するんだよ!!……ん……?」
体が……熱い………?
「効いてきた……のかな……?」
「は……ぁっ、なに、言って」
「催淫薬?と媚薬っていうやつ入れてみたの」
「っ?なに、それ……ぇ」
「!!」
2人が座っていたはずのベッド。なぜかムクロが倒れたポーズの上に馬乗りになりながら、ポーズの手首をベッドに押し付けている。
「今はポーズを食べたい気分なの。だから……ね?食べてもいいよね……?」
まったく理解ができない。というか頭がぼーっとして何も考えられない。
「ぅ、ん……、食べて………」
この返事をしたことを、後にポーズは後悔することとなる。
▷▶︎▷
どこから持ってきたのか、生クリームをポーズの全身に――ではなく、敏感になったポーズの両乳首にちょんと乗せた。
「ふふ……えっちだね……」
「う……言う、な……」
「照れちゃって、かわいい」
そう言うやいなや、ムクロはポーズの乳首の片方を舌でぐりぐり押しつぶすように舐め始める。
「ひ……っ!ぁ、やめろ、ぉ……!」
やめろと言いながらムクロの顔を自身の乳首から離そうと手で押すものの、その手に力はまったく入っていない。
ムクロはすかさず反対側の乳首も指で責め始めた。
「ん゛っっあ、やめろってぇ!……っふぁ……っ!」
乳首だけでイッちゃいそう……っ!やだやだ俺男なのに……!
「我慢しないでイッちゃいな、よっ!」
ビンビンに勃起した乳首をおもいっきり引っ張られ、ポーズはイッてしまった。
「あ、あ、んッッッ!!!」
はぁはぁ、と息を荒げるポーズを見て、
「まだ終わりじゃないよ?」
と言って、ムクロはポーズをいわゆる"まんぐり返し"という体勢にさせた。
「は、恥ずかしい、から……!足……っ、離し」
「やーだ」
「な、なんで」
「そういやバルドにペニバン……?っていうの借りたんだよね、使ってもいい?」
そう言って、無理矢理にポーズの穴にソレを突っ込もうとするムクロ。
「そ、そんなでかいの入るわけないだろ!!」
と、涙目でそれを止めようとするポーズ。
そりゃそうだ。こんなのを無理矢理入れられたら、気持ちいいとかそんなものでは済まない。死んでしまう。
「じゃあどうしろってゆーの!」
「ぁ……え、と……」
「何よ?」
「おしりの穴……慣らしてください……」
「分かった!」
恥ずかしすぎる……死にたい……
「生クリームでいいよね?そのろーしょん?ってやつのかわり」
「そうだねいいと思うよ」
もはや反応が適当になってきたポーズ。
「むぅ。本気出しちゃうからね」
そう言って激しく指を出し入れする。
「あっあっはやぁっ!んいっうっやめぇっ」
「ほらイッちゃえ」
「んあぁっっ!!!………んぇ……?」
「なんてね」
急に指の動きを止めるムクロ。
「なんで……ぇ?」
「やめて欲しいんでしょ?だからやめたの」
「……め……で………」
「なに?」
「やめないでぇ……」
涙目で言うポーズに、胸がドッと熱くなる。
「そういうとこほんとずるい……」
「ぇ……?」
「煽ったのが悪いんだからね」
ぬ、ぷ……と、ゆっくり中に入れていき、
「ん、お゛っっ!!?!?」
一気に奥まで。
「あれ?もうイッちゃったの?まぁやめないけどね」
「あ、あ゛ッッッ!!!ひぅっっ!む、むりぃっ、もうイッ、たっ!」
「もっと気持ち良くなって、ポーズっ!」
「ん゛ッッッ!やだやだやめろぉ、あっ、あっ、ッッッあ゛!」
びくびくと腰を痙攣させ、イッたかのように見えたが、ポーズが射精した様子は無く、いわゆる"メスイキ"をしたようだった。
「ねぇポーズ。メスイキって普段から乳首弄ったりしてないとできないらしいけど」
「あ……えっと……じっけんされたとき……なんか、されたかもしれない」
「ふーん……私が開発したかったなぁ」
「え?」
「嫌な思い出消せるぐらい、イイ思い出作ろうね」
「うん。……ぅ、あっっ?」
なぜかまたポーズの中にペニバンを挿れていくムクロ。
「イイ思い出、今から作ろうよ」
「え、やだやだもう無理いいいッッッ!!!!!」
▷▶︎▷
それからどれくらいの時間が経っただろう。
疲れきったポーズはベッドの上で眠ってしまったようだ。
「なんで私は女なんだろう」
ふと呟く。
目に入ったのはすやすやと整った寝息を立てて眠っているポーズの姿。
「大好きだよ、ポーズ」
そう言ってムクロは、ポーズの下腹部――女性で言うと子宮がちょうどある辺りに口づけをし、部屋を出た。
――それを聞いたポーズは顔を真っ赤にして、
「ばか」
と呟いた。
▷▶︎▷
――朝。
「ふぁ………そろそろ起きなきゃ」
目を擦りながらもう誰もいない部屋を出る。
みんな早起きだなぁ……
「ムクロぉ……俺を運べ……」
「うわぁ!!!……ってポーズかぁ、びっくりした……」
声がした方へと視線を下げると、廊下を這うポーズの姿があった。
「昨日お前が激しくしたせいで腰が痛くて歩けないんだよ!!!責任取れ!!!」
「ポーズ軽いし私にも持てるか……いいよ」
と言い、お姫様抱っこをした。
「ちょ、おい!おろせ!痛ぁ!!」
「暴れない方が身のためだよ。はいエクレア」
どこから出したか分からないエクレアをポーズに渡した。(デジャヴ)
「ん……うまい……」
「怪しんだりしないんだね?」
昨日あんなことされたのに……、とまるで他人事のような言い方をするムクロ。
「お前は何回も、もぐ、そんなことするもぐ、やつじゃな、もぐもぐうまい」
「………、ふふっ」
「なんだよ、気持ち悪いぞ」
「だって……ううん、何でもない。ポーズ大好き〜〜」
「うわぁっっ!!?」
抱きついて照れ隠し。
ポーズって私のこと好きでいてくれてるんだ。いろいろ知ってくれてるんだ。
そう思うと、なんだかすごく嬉しくて、恥ずかしくて、胸がぽかぽかする。
「みんなおはよう!」
そうして平和な一日が今日も始まる――
「あっれぇなんでお姫様抱っこぉ?ポーズお姫様wwwかわいいですねwww」
――はずだった。
「バルドうるさい。ポーズは私のお姫様だもん」
「はーーーァん???俺のだけど???」
「あれが俗に言う取り合い!!!〇Pしてそして見せて」
「こらアカネ、悪ふざけはそのくらいにしな」
「弟がモテるの……兄としてはなかなか複雑だ」
「パパもだよ……(泣)」
〜完〜
「雑か???」
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