空に誰かが絵を描いた

空に誰かが絵を描いた

点々々と 点だけで

なぞなぞみたいな絵を描いた


空があまりに広いので

絵の具を節約したのかな


点から点へ辿って行って

想像力を膨らませて

やっとわかる 不思議な絵


なぜか 大きな川だけは

気合いを入れて描いてある


脈絡なんてありゃしない

何でもありの落書きみたい


晴れた夜しか見えないなんて

なんだか もったいぶってるし


だけど 輝くものに 人は弱いから

今日も夜空を見上げてしまう


空気の澄んだ冬の夜は

キンキラキンと音までしそう


季節とともに移ろっていく

入場無料の美術館


さあ電気を消して ごいっしょに

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