激減するエネルギー情報を観測してしまった科学者の絶望の数日

一日目

もうすでに超低レベルエントロピーが濃縮されている状態である。

これがいつ爆発するか、それが問題である。


二日目

低レベルエントロピーがわずかに漏れる様になってきた。

様々なエネルギー物体が異常な動作を行うようになってしまった。

恐らく、ここの近くになる水力発電所の発電機のコイルの焼損は恐らくこれが原因だ。


三日目

強烈な超低レベルエンタルピー発生装置を作った。

つまりはエネルギーのブラックホールだ。

だが、この程度じゃ極小エントロピーコアを吸収、又は、崩壊させることは不可能だ。

このまま、このエントロピーが解放されたら世界はすべて一点に集中し、この宇宙の存在は無くなるだろう。


四日目

超低レベルエンタルピー装置の所為か分からないが、最近、電力異常が多い。

突然停電しそうになったりする。

非常用、発電機ですら賄えないエネルギーをどこかで消費しているのだ。

早く突き止めないと、エントロピーの解放も相まってまずい状況だ。


五日目

外壁が崩壊し始めた、そろそろこの極小エントロピーコアによって発生した、異常なほどのエネルギーの落差に耐えられなくなってきたのだろう・・・。

もう、尽くす手はない・・・。

ここまで来たら、解放することは止められないのだろう。


六日目

・・・、崩壊までもうすぐ。








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