長い夜の道、詩です
野口マッハ剛(ごう)
帰れと
母の方のおじいちゃんとおばあちゃんが心の支えだった
お母さんは居なかった、俺の十代と二十代のほとんどに
おじいちゃんとおばあちゃんの遺影を見て涙が出た
するとお母さんは「イチイチあんたの機嫌をとらなアカンのか?」
誰もそんなこと言ってない、そんなつもりもない
なんでそんなことを言われないといけない?
お母さんは俺に「帰れ」と言った
俺は帰った
長い長い夜中の道を一人で
全身から汗が吹き出た、死にかけた
もういいんだ
お母さんは都合のいい時だけ母親ヅラをする
俺は変に気をつかう、疲れる
もう会いたくない
もうお母さんはいらない
歪んだ俺
グニャリと音がする
もういいんだ
疲れた
俺の心はまだあの長い夜の道の途中にある
俺の心を置き去りにして歩き続ける
長い夜の道、詩です 野口マッハ剛(ごう) @nogutigo
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