この世界の人々が、もし皆アイデアマンだったなら。
次は……そうだなぁ。
あ、アイデアマンとか? よし、『この世界の人々が、もし皆アイデアマンだったなら』!!
良い案が沢山出すぎて、その中から1つに絞るのがとてつもなく難しそう。
学校行事のスローガンもそうだけど、社会問題とかも。なんか、こっちの方がいい!! いいや、こっちの方が!! って感じで喧嘩になりそうな気がするけど。
あー、これどう続ければいいんだ? とりま書き進めるね。
まぁ皆アイデアマンだとして、結局決定しないのではとか、決定したとしても行動に移さず次の事について考えるのではって思うんだよね。
思い付いてもそれを実行しないとなんの成果もないし。ただアイデアマンなだけじゃ何も変わらないね。
既存の概念を打ち破ったって結局変わらない世界。なんかつまんなそうだよね。
やっぱり、少数のアイデアマンがいて、実行するのが得意な人もいて、ってのが一番良いのかもしれないね。今の、少数の国の現状みたいに。
____君が死んだと知ってから、丸二日。
君が参加する事がなくなった文化祭の準備は着々と進んでいる。今年は一風変わったお化け屋敷をやるようだ。
教室の片隅に置かれている、君と作った数個の仕掛け。見ているだけで、君の真剣な顔、弾けるような笑顔が目の前に存在しているような感じになる。
____初めにこのお化け屋敷をやろうと言ったのは、一昨日君の悪口を言っていた女子集団の内の一人、昨日の同担拒否アイドルヲタだ。彼女はアイデアマンで、体育祭のスローガン、交流イベントの提案をよくする生徒会役員。ちなみに、準備はあんまりしない。
……駄目だ、良い人なのか悪い人なのか分からなくなってきた。まぁ、読み取る限り根は黒めな人なのだが。
そして、彼女が出した案の通りに実行する事を決めたのは学級委員の男子。彼も準備に協力的で、わりとスムーズに進んでいる。
このクラスだけで考えれば、きっと君が書き遺した『今の、少数の国の現状』に当てはまるのだろう。学年単位にすれば当てはまらないだろうけど。
もしかしたら、このクラスは良いクラスなのでは? とも一瞬思ったが、やっぱり教室や廊下で今日だって君の悪口が聞こえてくるし、やっぱり良いとは言えないのかな。
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