探してはいけない
「・・・、・・・。」
私はある物語を読んで感心していた。
簡単に言うと、この世界には触れてはいけない物、見てはいけない物、何もしない方が安全な物がある事、その物によって怪異に襲われる物語を読んでいたのだ。
其の上この物語はものすごくリアリティーがあるどころか、最初にほんとにあった事案をもとにしてるって書いてあった。
先に進んではいけない
ホントにこんなことって起きるなんて信じられないが、「触らぬ神に祟りなし」って言葉があるだけあって触ってはいけないものもあるのだろう。
・・・、そろそろ図書館が閉まりそうな時間。
すぐにでも帰った方がよさそう・・・。
物語を本棚に戻して、図書館を出る。
帰路を半分くらい歩いたとき、足を止めた。
「なんか今日・・・。」
何となく気持ち悪い・・・。
何か触れてはいけない・・・、そうあの物語の中の主人公が言っていたようになんとなく嫌な感じがする。
何が知りたい
私はきょろきょろと周りを見回す。
・・・、誰か見てる・・・?
もしや?ストーカー?
いやいや、私を追いかける奴がどこに居るの?
んー、でも・・・、この感じ見られてるような視線・・・?
分からないけど嫌な感じがする・・・。
ちょっとだけ走ってみた。
死んでしまう見るな読むな進むな
まだ、視線的何かを感じる。
もしストーカーだったりしたらどうしよう・・・。
気の所為だといいんだけど・・・。
私は裏路地に入り込んだ。
裏路地は少し薄暗くて、入り組んでいる。
私みたいに、近所の人でないと迷ってしまうぐらい入り組んでいる。
暫く、迷わせるように走り続けた。
彼女を殺すか
右に、左に、また右に、右に、その次は左。
・・・、これくらい走り続けたら、大丈夫だろう・・・。
でも、まだ見られてるの?
これは気のせいだよね・・・?うん、きっと気の所為だ。そう、気の所為なの。
そうやって、自分を言い聞かせた。
貴方は何を望む
そして、自分の家の方向に歩こうとしたときに、変な道を見つけた。
「えっ・・・?・・・、こんな道あったっけ・・・?」
・・・、先が変に暗い・・・。
私は行くべきか迷っていた。
探すな
「いや・・・、変な道通ら・・・、ぇ・・・?」
私は言い終わる前に変化に気づきました。
周りから強烈な視線、いや、強烈な殺意が私に刺さります。
ここからは何もない
・・・、怖い。
逃げ道はこの道しかないのか?
私は怖くなって、ほかに道が無いか探しました。
読むな
それが間違いでした。
私は振り向くと・・・、
進むな
黒い影がそこに居て・・・、
視るな進むな
それを見てしまった私は・・・、
読むな
グチャ
バキバキグチャグシャグチャ
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