虹の国のメイシア2~村を何者かに壊滅されたので黄色い道をたどって願いを叶えてもらいに行きます~

メラニー

今までのあらすじ

【今までのあらすじ】

 空に浮かぶ島に輪っかの虹。

 そんな世界にある谷間の村で平穏に暮らしていた女の子メイシア。


 お使いで書庫に閉じ込められてしまったあくる朝、メイシアの村は何者かによって破壊されていた。

 絶望するメイシア。

 しかし負傷者も死体も見つからず、不思議に思い始める。


 メイシアはこの世界の源であるロードに願い事をしに行こうと決意する。

 そう。

 ロードにならこの村を、不幸が訪れる前の状態に戻す事が出来るはずなのだ。


 そしてメイシアは、村へ訪れてたストローと共に旅に出る。

 黄色いレンガの道を辿っていけば、ロードがいるという虹の国へと行けるはずなのだ。

 途中、孤児院で育ったウッジ、チャルカが仲間に加わる。


 それぞれに、ロードに叶えてほしい願い事があった。

 メイシアは村を元通りに。

 ストローは知識を身に着け、世の中のために働きたい。

 ウッジは、悪気が無かったとはいえ、罪を犯してしまい謝罪したい。

 チャルカは……とりあえずは、ウッジと離れたくない。


 旅の途中、ひょんなことから領地を荒らしているという獣退治を依頼され、領主のローニーと共に奮闘。

 結果、その獣は聖獣グリフォンで、しかも村を荒らしている事は濡れ衣だという事が判明した。

 臆病者のグリフォンはなぜだかチャルカに懐き、チャルカによって「メリー」と名付けられると、一緒に旅をすることになった。


 ローニーと別れた後、旅の途中に竜巻によってペンタクルという貿易都市に落とされる。

 そこで神を名乗る少年と出会い、チャルカに神の身代わりをするように、半ば脅され承諾をする。

 別の機会に知り合った森に棲む少女が「死神」に狙われている神の片割れだと知り、あれやこれやの奮闘の末、死神を退け、身代わりであったチャルカを奪還。少女を神として復活させることに四人は成功する。


 そして四人はペンタクルの神によって、願いを叶えるスタートラインへと誘われる。


 ────虹の国だ。


 しかし虹の国だと言われて着いたその場所は、ОZオズという海辺の街だった。

 オズで知り合った人々との交流によって、少しずつ明らかになる「この世の不思議」を追う四人。


 その時は、突然やってきた。

 四人の前に、あの人が現れたのだ。

 豪華絢爛な宮殿の玉座で出会ったのは、美しい女性・玉座の君。

 メイシアたちは、この女性こそがロードだと確信する。


 玉座の君は、名乗りもせずに話をつづける。


 力ある玉座の君は、四人の願いを叶えられるという。

 喜ぶ四人だったが、交換条件があると。

 願いを叶えてほしければ、こちら願いをまず叶えてくるようにと。


 不安の入り混じったまま、少女四人と一匹の旅は続く。


 そして、オズの不思議を残したまま、

 メイシアたちは玉座の君の神薙かんなぎによって、船へと送られたのだった。

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