詩:『彩』

生まれた時は透明で

まだ何色にも染まっていない


少しずつ、少しずつ

自分自身に色をつけ

彩を増してゆく


家族と過ごす安らぎに色が付き


かけがえのない友に出会い

笑い、喜び、時々喧嘩して、怒り

数多くの感情が

寄り集まり彩をなす


誰かを愛し、愛されて

別れを経験し

真実ひとつの愛を見つけ

結ばれて、彩りは増すばかり


死に向けて

後悔も懺悔も混ざり

深みのある色合いになる


どんな色でも関係ない

一度だけの人生に彩を

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