詩:『駅』

人が溢れかえっている都会の駅

数分置きに電車が来ては

名も知らぬ誰かを乗せて

次の駅に向かう


朝と夕方のラッシュ時の電車は

人混みで地獄のようだ

ぶつかる肩が、触れる身体が

不快で仕方ない


人酔いして

いつもより一つ前の駅で降り

新鮮な空気を吸い込み歩き出す


故郷に帰る電車が少な過ぎる

時刻表を見ると

1時間に1本あるかないか

電車に乗っている人もまばらで

ゆっくりと外の景色を楽しめる



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る