お勧め可能な範囲での思想系名著一覧

 最近人と会った時に

「面白い本一覧みたいなの書いておこうか」

と言ったところ、書いて欲しいと言われ、最初は何らかの有料記事で出そうか悩んだものだが、そうすると何か「知識は課金式」と言うのか、間口を狭める行為のような気がしてならず、そもそも独自の解釈が存在する哲学史やキリスト教に関する解説ならばともかく、名著なんて知られれば知られるほど良いものであるし、市場から消えれば出版社も再版を検討するであろうと思うので、ここはいっそ無料で公開しようと思う。絶版図書も多くあり、これら名著が埋もれているのは端的に言って出版社の怠慢で終わる話ではあるが、言っても詮無いことであるから、読者諸兄につきましては古本屋等で期待に胸を膨らませながら本探しに勤しんでもらいたいと思う。

 また三島作品については『三島由紀夫を読む順番』と称した記事があり、読んでもらっても一向に構わないが、筆者である私個人の趣味である部分が非常に大きいのでここでは割愛とさせていただく所存である。

 ところで、当初は一つ一つ解説を書いていこうと思っていたのだが、それをやっていたところ執筆速度が滅茶苦茶落ちたのでタイトルだけを列挙することにした。中身が気になる人は直接リプライでもメンションでも飛ばして欲しいと思う。


:エルンスト・ユンガー『砂時計の書』

:A.M.ホカート『王権』

:カール・シュミット『パルチザンの理論』

:カール・シュミット『現代議会主義の精神史的状況』

:ジョルジュ・ソレル『暴力論』

:ヴァルター・ベンヤミン『暴力批判論』

:吉本隆明『共同幻想論』

:ボリス・サヴィンコフ『テロリスト群像』

:木下半治『日本右翼の研究』

:R・P・ファインマン『ご冗談でしょう、ファインマンさん』

:ルネ・デカルト『方法序説』

:ジョージ・オーウェル『オーウェル評論集』

:ジョージ・オーウェル『カタロニア讃歌』

:ジョージ・オーウェル『1984年』

:オルダス・ハクスリー『すばらしい新世界』

:アルベール・カミュ『異邦人』

:アルベール・カミュ『シーシュポスの神話』

:鈴木大介『援デリの少女たち』

:鈴木大介『最貧困女子』

:佐瀬稔『女子高生コンクリート詰め殺人事件』

:フリードリヒ・ニーチェ『悲劇の誕生』

:三島由紀夫『文化防衛論』

:三島由紀夫『太陽と鉄』

:三島由紀夫『英霊の聲』

:『美と共同体と東大闘争』

:飯島洋一『<ミシマ>から<オウム>へ』

:猪瀬直樹『ペルソナ』

:コリン・ウィルソン『怪僧ラスプーチン』

:ニコライ・ベルジャーエフ『ロシヤ思想史』

:ベルジャーエフ著作集全巻

:ジャンニ・ヴァッティモ『弱い思考』

:岡田温司『イタリア現代思想への招待』

:ジョルジュ・バタイユ『エロティシズム』

:千坂恭二『思想としてのファシズム』

:エンツォ・トラヴェルソ『全体主義』

:ピエール・ブルデュー『再生産』

:アントニオ・グラムシ『グラムシ・セレクション』

:ダニエル・ゲラン『革命的自然発生』

:エーリッヒ・フロム『自由からの逃走』

:ホセ・オルテガ・イ・ガセット『大衆の反逆』


 また、リストには入れなかったものの、基本的にこれらの本を読む前に、ある程度飽きる程度には小説を(ライトノベルのようなものも含めて)数を読んでおいた方が良い。結局、思想をやるにしても文章構成力は必要になってくるので、思想書だけを読んでいても扇動文しか書けなくなる。あくまで前提は、大多数の読書の中に名著を幾つか据えて読むような状態である。

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