カルテNo.7 どの世界にも宗教や習慣があるもの
「ヒャーヒャヒャヒャ!毒にやられな!でも、まずは悶えるしめ!」
「宙に舞え無数の十字架。そして敵に高速で突き刺せ。クロス・アサルト!」
アブリルは聖書を読みながら呪文を唱えるとアブリルの頭上から無数の十字架の光が現れてヒャクアシの身体を突き刺さる!
「なに?!ぐっ!!ガハッ!苦しい!」
「これは、お前自身の罪の重さの苦しみ。この苦しみは泣く事は出来ない。それにお前、余罪がたくさんありそうね。灼熱の閃光よ。その断罪の光で撃ち抜け。バーン・ライト!」
アブリルはそう呪文を唱えると聖書から光のエネルギーを集中して溜まりきった瞬間に光の閃光がヒャクアシに向かって放たれる。
「ギャぁぁああ!熱い!アツイ!この焼かれる感覚は!アァァァア!!」
「これはアタシからアンタへの裁きの閃光。罪なき人間への断罪よ。」
「さっきから聞いていれば魔人族への神罰やら断罪だの聞いて呆れる!罪なき魔人族を奴隷にしたのは誰か?!魔人族の尊厳を踏みにいじったのは誰だ?!お前達、人間達だろう?!罪に問われるのは裁かれるのは人間だろう?!」
ヒャクアシは焼かれ爛れた身体を毒槍で杖代わりに立ち上がりながら怒号をとばす。そして毒槍を構えてアブリルに駆け足で立ち向かう。
「それでも魔人族。いや、ミラージュ・ファミリー。だからと言って今の行いを正当化されるはずもない。そして、お前達は何よりもアタシの家族を奪った。」
「ほざけ!うぉぉおおおおお!!!」
「悪い奴を天国か地獄を決めるのは神様の役割だが、悪い奴を神様の元へ送り付けるのはアタシの役目。はぁ……鉄の処女よ。そのマントを開き触手に絡まれて閉じこめ的を絶命せよ。アイアン・メイデン。」
アブリルは溜め息を吐きながら呪文を唱えると、アブリルの隣には怯えた形相をし、マントが開かれた鉄の処女であるアイアン・メイデンが現れると中から触手がヒャクアシを捉える。
「なに?!離せ!離せぇぇえええ!」
「神よ。魔人の罪を赦したまえ。アーメン……」
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