カルテNo.6 人生って1回きりだから悔いなく今を生きよう
次は上半身の方を治療していく。腰の横側を親指で鋭くならないように親指の面を広く取ってゆっくりと刺激を加えていってから肘でリリーナちゃんの脇から肋骨に掛けてローラーの様に転がしていく。
そうする事で肩の上がりを始め意外にも股関節の筋肉や太もも、ふくらはぎの筋肉の緊張も抜けやすくなるのだ。
私は股関節や太もも、ふくらはぎの緩み具合を確認してから今度は一方の手を肩甲骨の外側を把持してもう一方でリリーナちゃんの腕を持ってグルグルと腕を回す。
簡単に言えば肩関節の可動域を上げていくのだ。肩関節と言うのは筋肉で覆われているので、痛かったりして動かさないでいると肩関節はあっという間に動けなくなってしまうので四十肩や五十肩の人は痛すぎない範囲で動かして上げた方が良い。
「リリーナちゃん。この動きは痛すぎない?」
「大丈夫。なんか伸ばされてる感じ。」
「じゃあ、今度は腕をダラーんって降ろしてもらえる?」
「うん。」
次に首の横側の治療になっていく。首に関して言うと痛すぎない範囲でソフトに出来るだけ指の面を広く取って押していき首の付け根の付け根と一緒にアプローチを加えていくと首回りの筋肉も緩みやすくなっていく。
そして今度は下の足の方は内ももとふくらはぎの内側を手の平でゆっくりと押していく。ふくらはぎと内ももはゆっくりと押さないとだいぶ痛いから少し慎重に押していく。
それが終わったら反対の横向きになってもらい、さっきと同じ手順でやってもらってから、上向きなってもらう。
上向きで重要なのはお腹周りの筋肉になる。体幹の筋肉が緊張しているが故に姿勢が悪くなって歩き方も覚束ないのも原因の1つなのでそこもアプローチ。
肩を万歳して最後まで上がり切らないのも腸腰筋と呼ばれる股関節のインナーマッスルの緊張。モモ上げの筋肉が緊張しちゃうと足が上がり辛くなるし、姿勢も悪くなる。
姿勢が悪くなると背中側の筋肉が引っ張り込まれて肩の可動域が悪くなるって言う感じで身体というのは連結して動いているのだ。
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