カルテNo.5 夜の病院って怖いかエロスなイメージだよね

「あっ!考え事してたので全然聞いていませんでした。」


「ムッキー!!何かシカトするとはムカつくな!」


「カラカラ、人形の割には、さっきから煩いですね。人形は人形らしく黙って子供に遊んでれば良いものですわ。」


「なんだと!」


「まぁ、そう言わずに、もう斬っちゃいましたよ?」


「なに?!何処も斬られてな……」


「ティポトレ・バッドゥ・ノウト。」


キャビンはチャックとの会話の中で構えていたレイピアをさり気なく納刀。そして納刀している事にチャックが気付かれない様に敢えて煽る様な言葉で相手を怒らせて気をそらせる。そして得意の早斬りで抜刀して納刀してからチャックを斬り伏せたって訳ね。


さすが早斬りのキャビン。あっという間に敵を倒しちゃったわ。コレで3対2だからこっちに分があるはずになるわ。


「おいおい、不意打ちとは中々ビックリするじゃえねぇか?チャキチャキチャキ。」


「……」


「おい!2度とその手にのらねぇぞ!」


「おい!何か話せよ!」


「いえ、ビックリし過ぎて心臓が止まるかと思いました。あっ!とっくのとうに心臓なんてないんですけど!カラカラ。」


嘘……キャビンが早斬りでチャックの身体はバラバラにしたのに、チャックは生きていて更にバラバラになった身体は糸を紡ぎ合わせる様に元の身体に戻っていく。


「チャキチャキチャキ。ボクは人形だからどんなに斬り刻まれようが再生するのさ。まぁボクは死なないけどよ。チャキチャキ。」


どうやらチャックはどんなに切っても再生してしまうという身体。それでは早斬りのキャビンでも、どうやって立ち打ちすれば良いの?


「お前、ヨソミしている、暇ないぞ。」


「きゃっ!」


するとロングコートに顔にはホッケーマスクを被りチェーンソーを片手に持つ大男のジョンソンはチェーンソーを引いて、エンジンを掛けて私に向かって大振りに構えて切り刻もうとしている。


「お前、強そう。だからジョンソン、お前の相手する。」


「簡単に倒せると思わないで!トォーズ・ウィップ!」


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