カルテNo.5 夜の病院って怖いかエロスなイメージだよね

キャビンがそう言った瞬間にヤツの身体は全身レイピアによって突き刺された後の様で、頭から手や足に胴体から栓抜きが外れた様に血が溢れて絶命するではないか。


「カラカラ。さて、先を急ぎましょう。また奴らが出てしまうと思われますよ?」


「お、おう。」


「そ、そうね。早く行きましょう。」


キャビンの戦いは初めて見たけど早斬りって言われるだけあって、あっという間にあの素早い動きをするヤツをアッサリと倒してしまった事に私とリクト君はたじろぎながら先へ進む。


「ここを右ね。」


「ここも誰も居なさそうだな。」


「特に気配を感じませんわ。カラカラ。」


それからと言うモノ。私達3人は特にコレと言ってソイツやヤツに出会う事なく出口である地下1階に向かっている。このまんま行けばそろそろ階段があるけど、地図を見た感じこの先を右へ行った所にある様子。


「そしてここを右に行けば階段があるようね。」


そして右に行った所でリクト君が何かに気付いたようで前を歩く私を止めて一旦、足を止めさせる。


「どうしたの?」


「しぃー、アレを見てくれ日野先生。」


「カラカラ、こんな所にワンコが居ますわね。」


「アレ、ワンコって言えるのかしら?」


地下2階から地下1階へに繋がる階段にいる目の前に立っているのは白目を剥いて皮膚はただれて、筋肉が見えて、肋骨が剥き出しのワンコが2頭があちこち動きながら監視している様に見える。


「どうしようか?どうやって倒す?」


「カラカラ、では私が行きましょう。」


「いや、俺が行くよ。」


するとキャビンがここぞとばかりに挙手をして立候補すると負けじとリクト君も手を上げて立候補する。いや、私サドマーゾに変身してから出番がないから私が行かなくちゃ!


「じゃあ、私行くわよ。」


「「どうぞ、どうぞ、どうぞ。」」


ダ●ョウ倶楽部の鉄板ネタじゃねぇかよ!(白目)


「おい。アンタ達そのネタ知ってるのか?!」


まさかの振りだったと気付かず私は取り敢えず息を潜めてゆっくりと気配を消して、ワンコ2頭に近付いてからトォーズ・ウィップを構えてから鞭をしならせる。






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