カルテNo.3 どの世界でも生きるには働かなくちゃ
外転はまだ時間が掛かりそうね。他にも色んな所のアプローチを考えなくちゃだわ。
「じゃあ、最後に肩を後ろにやるとどうですか?」
「さっきよりも行きやすいな!」
治療前と治療後の結帯の動きはまだ右と左で左右差はあるけど明らかに動きが良くなっているのは分かる。やっぱり外転の動きは今しばらく時間が掛かりそうだから他のプログラムを考えなくちゃだわ。
「ジャックさん。家では無理のない範囲で動いて頂いて、まだ右肩の動きは完全ではないので続けてリハビリをやっていきましょう。」
「やっぱり、続けた方が良いかね?」
「そうですね。続けてリハビリを行った方が動きが今よりも出やすくなるで続けてやっていた方が良いと思います。」
「じゃあ、帰りに予約していくね。」
「次回はいつが良いですか?」
「じゃあ、明後日にしてもらおうかな?」
「時間は今日と同じ時間で良いですか?」
「そうだね。」
「じゃあ次回の予約はユノ月の15日。オーディンの日。午後2時30分からですね。宜しくお願いします。」
「ありがとうね。日野先生。」
ジャックさんはそう笑顔でリハビリ室から出て帰った後に私は固定電話で受付に電話して次回のジャックさんの予約を取りファイルに閉じてから次のリハビリの患者さんの所へ向かう。
その後、3人のリハビリ患者さんを見てから私は夕方の5時で定時上がり。タイムカードを切ってから着替えてから、病院から出る前に偶然にもリクト君と会う。
「お疲れ、リクト君。」
「あぁ、お疲れさん。上がり?」
「えぇ、そうよ。リクト君は?」
「もう少しで上がりだけど喉が渇いたから自販で飲み物買う。」
「そう。私も少し飲み物買おうかしら。一緒に行って良い?」
「別に構わないけどさ。」
私は取り敢えず仕事後のコーヒーを飲もうと思い一緒にリクト君と一緒に自動販売機に向かう途中で少しリクト君と話してみる事にする。
「ねぇリクト君。」
「なに?」
「リクト君って若そうだけどいくつ?」
「今年で18歳。」
「若いわね。私と12も離れてるんだ……」
「って事はさんj……」
「最後まで言わなくて良いのよ。」
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