カルテNo.3 どの世界でも生きるには働かなくちゃ
「六芒星を指でなぞるように描くのね。これで大丈夫?」
私はドアに指で正三角形と逆三角形をドアに指でなぞるようにして六芒星を描く。
「えぇ、大丈夫です。次に扉の前で【アロホモラ】と声に出して呪文を唱えます。」
「え?エロホモラ?」
「何処の18禁内容ですか。ア・ロ・ホ・モ・ラです。では、さんはい!」
「「ア・ロ・ホ・モ・ラ」」
私はキャビンと一緒にアロホモラと呪文を唱えると古びた木製のドアは少し眩しいくらいに輝き始める。
「扉の鍵が解除されましたので換金所の中へ入れますよ。」
「そう。分かったわ。」
私はドアノブに手を掛けてドアをガチャリと開けて換金所の中へ足を踏み入れると石畳にレンガで作られた薄暗い地下室みたいな所に灯りはロウソクという陰気な所に着いた。
「いらっしゃいませ。ようこそ。換金所へ。」
「え?あ?」
全身をマッドブラック色をしたロープの様なマントのフードを不覚被った陰気な場所に陰気な換金所の男性査定員が後ろから話し掛けてくるからビックリしちゃったじゃないの。
危うく、転びそうになっちゃったじゃないの。
「え?あっ!コレの換金をお願いします。」
「こちらを換金ですね。少々お待ち下さいませ。ではお部屋へご案内しますので、お付きの人も着いてきて下さいませ。」
私は風の魔女ドレイカが持っていた薄い緑色の逆五芒星の紋様が入ったペンダント型のネックレスを換金所の男性査定員に渡すと換金所の査定員に案内されるがままに個室の部屋へと案内される。
「椅子に座って査定が終わるまで少々お待ち下さいませ。そこにある飲み物や食べ物は自由に食べて下さいませ。」
個室の部屋に案内されると個室は古びた板を貼り付けた様な感じで椅子と机もなかなか年季が入っている。私は抑揚のない声で査定員の人に言われた通り椅子に腰掛けて査定が終わるまで待つ事にする。
テーブルにはグラス、バケツに入った氷、アルコールからソフトドリンクが入ったビンの飲み物、それに合うツマミやお茶菓子などがお盆に置かれていた。
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