カルテNo.3 どの世界でも生きるには働かなくちゃ
私はキャビンに間髪入れずに顎を目掛けて綺麗な弧を描くようにハイキックする。全く!30歳になったら歳は気にする様になったわ……
「取り敢えず昨日はお風呂に入らないで寝たからシャワー浴びてからで良い?」
「カラカラ。かしこまりました。ではお料理は桃香様が出たら温めて直しますわね。」
「うん。ありがとう。」
「浴室は階段を降りてすぐの右側にありますので服もご用意しておきます。今、着てる服も洗濯しておきますので置いといてください。」
「そう。ありがとうね。」
私は部屋を出てから螺旋状の階段を降りてからキャビンの言う通り階段を降りてすぐの右側に脱衣所があってそこに服を脱いで私はシャワーの蛇口を捻ると温かいお湯が出てくる。
「ちょうど良い感じのシャワー……やっぱりまだ少し眠いなぁ。」
私はその辺にあるシャンプーで頭を洗い、洗った後はトリートメントで付け置きしてから身体を洗って洗い流してから脱衣所で体を拭いてから服を着てドライヤーで髪を乾かす。
シャワーを浴びている間にキャビンが用意してくれたであろう服に着替える。どうやら私のサイズにピッタリの模様。デザインもそんなに悪くない。
私は脱衣所からリビングに向かうとキャビンは朝ご飯を温め直していたところだった。
「カラカラ。桃香様。あともう少しで温め終わりますので暫くお待ち下さいませ。あっ、モーニングコーヒーを飲みながらお待ち下さい。」
「ありがとう。頂くわ。」
私は椅子に座りモーニングコーヒーを一口飲みながら横にある朝刊を読みながら、この魔法世界の諸事情を把握するために、まずは一面を見てみる。
【ミラージュ・ファミリーとうとうマヤローモ国を襲撃。市民を助けたのは謎のSMのお姉様!】
「……」
私は新聞の一面を見るなり言葉を失ってしまうって言うより、もう顔が引きつる他ない。とうとう私は新聞の一面に堂々と飾られてしまった様子ね。ってかよりによって新聞に使われている写真のチョイスを突っ込みたくなってしまう。
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