カルテNo.1 30歳処女。魔法使いになる。
「そこまでよ!」
「ケラケラ。誰だお前?」
「愛と正義の美少女戦士サドマーゾ。天に変わってお仕置きよ!」
「あっ、結構キツめのプレイでお願いします。」
おい!ゴウ!ドサクサに紛れて何を暴露しているんだ!今度は腰だけじゃなくて身体も精神も昇天してゴーする気か?!
「ケラケラ……愛と性技(せいぎ)の年増処女戦士サドマーゾ……だと?」
殆どちげぇわ!ボケ!なんだ?この世界の住人は喧嘩を売ることが挨拶代わりの文化なの?!性技じゃなくて正義だよ!それに年増処女ってなんだ?!現実を改めて突きつけるとか鬼だろ?!泣くぞ!
「さぁショウタイムよ。この豚やろう!ウェーイっ!!」
私は風の魔女ドレイカに向かって突進しながら構え、狙うのはボディよ。鳩尾に思いっきり渾身の一撃を入れてやるんだから!
私は敢えて拳を握らず、構えを取る。どうして握らないか?それは握りながらだと良い突きなんて出来ないからよ。私は身体の力を脱力して振りかぶり握り込んでドレイカの鳩尾に渾身の一撃を入れる。
「うっ……」
「ウェイ!ウェイ!!ウェーイッ!!」
私は渾身の突きを入れてから更に連続でドレイカの顔面に膝蹴り、顎にアッパー、膝を逆パカするように横蹴りを加える。
「グッ……なんだ?このパンチと蹴りは?それに見た事ある姿。こ、この……姿は……」
どうやらドレイカは私の姿を目を凝らして見るなり表情はよく分からないけど口調が怯えた様子で身体を震わせているのが分かる。
ははーん……さてはアレだな。このサドマーゾの強さを知っているんだな。フムフム。
「何故だ?何故にあの伝説とまで言われてる。」
そうだ、そうだ。反則級の魔装具サドマーz……
「伝説の処女魔法使いがッ?!」
「……」
はい、日野桃香。30歳。伝説の処女魔法使いだそうです……
「何故だ?!大戦でさえ現れなかった伝説の魔装具が。30歳の処女にしか扱えない魔装具がッ!サドマーゾの能力は強すぎる故に30歳の女が処女を貫いた者しか装着者の条件がある。にも関わらず。この女は30歳まで処女を……」
ドレイカは更にブツブツと焦った様子で一人言を【処女】と言う言葉に結構なくらい傷ついてるんだけど?
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