第13話 呪怨の堕天使-死ニタイ……生キキテモ地獄……-
「うるさーい!!!うるさい!うるさい!うるさい!うるさい!うるさい!うるさい!うるさい!うるさい!うるさい!うるさい!!うるさい!!うるさい!!うるさい!!うるさい!!うるさい!!うるさい!!うるさい!!うるさーい!!!」
するとさっきまで怯えていた竹内が急に何かに取り憑かれたように叫びだし俺は戸惑う。
「おっ、おい。どうしたんだ?」
「黙れ!!!教師なんか!!!教師なんか信じるか!!!嘘ばっかり!助けてくれないクセに!!!!」
「ちょ!ちょっと竹内!落ち着けって……」
「うるさーい!!!」
竹内は急に立ち上がり俺を突き飛ばし俺は背中を壁にぶつけた。
「痛っ!!ど、どうしたんだ?竹内。」
「うるさい!黙れ!信じてたのに!!助けてくれなかったクセに!!!!」
倒れてる俺に竹内は馬乗りになって思いっきり俺の顔を殴る。
「うるさい!黙れ!!嘘つき!!!信じてたのに!!!!」
竹内は殴る、殴る。ただひたすら俺の顔を殴る。ただ殺意を剥き出しにして殴る。
女の子の力と言えど、さすがに痛てぇな。特に唇の辺りが痛いんだけど。でも、それ以上に竹内の心の痛みが俺の顔を殴る度に伝わってくるのが分かる。
自分の心の痛みの辛さを知ってほしくて俺にその辛さを伝える様にな。暫くすると気が済んだのか竹内は俺の顔を殴るのを止めた。
「どうしたんだ?竹内。」
「うっ、うっっ……えっぐ……」
竹内の目には大粒な涙を流していて、涙は竹内の頬をつたい、俺の顔にポタ、ポタって落ちてきた。俺は起き上がり、そっと無意識に竹内を優しく包み込む様に抱きしめた。
「うっ、うわわーん!うっ、ええぇぇーん!!」
竹内はまるでダムが決壊した様に泣きはじめ、今まで我慢に我慢を重ねてきた心の痛みの辛さを全て涙で流した。正直言って口の中が切れて痛いけどな。特に唇の方がさ。
竹内はあらかた泣き終わった様なので、もう1度、不登校になった事情を聞く事にする。
「竹内、いったいどうしたんだ?」
なんだか竹内はバツが悪い様な顔をしている。まぁ、そりゃいきなり担任の先生を殴っちまったから気まずいだろうな。
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