第13話 呪怨の堕天使-死ニタイ……生キキテモ地獄……-


「ラーメン?チャーハン?何ですか?それは。」


おいおい?嘘だろ?手塚さん?ラーメンとチャーハンを知らないだと……じょ、じょ冗談だよな?


つーか真顔で言ってる時点で本当に知らないか。


「一口食べてみるか?手塚。」


「はい。では頂きますわ。」


手塚はラーメンとチャーハンを一口づつ食べてみる。


「何ですか?これは!凄く美味しいですわ!!」


どうやら手塚は初めて食べるラーメンとチャーハンを気に入ってくれた様子。


「そうか。それは良かった。」


「あの、飯島先生。」


「ん?どうした?」


手塚は少しモジモジしながら言った。


「もう少し、ラーメンとチャーハンを食べても良いですか?」


「あぁ?別に構わないぜ。」


「では、もう少し頂きます。」


手塚は相当ラーメンとチャーハンを気に入ってくれた様子。もう少しと言いながら半分くらい食った事は気にしない方向でな。


「そういやよ、手塚。」


「何ですか?飯島先生。」


「今日、授業が終わった後に竹内の寮に行こうと思うんだ。」


「そうですか、まさか飯島先生。」


「何だ?」


すると手塚は少し顔を赤くしながら言った。


「ま、まさか、手塚さんの寮に乗り込んで……た、竹内さんに……み、淫らな行……」


「ちょっと待て!何でそうなるんだ?」


危うく年頃の女の子が放送事故を起こす所だったぜ……そんなに俺はアレか?こんな今時の女子高生にチョメチョメな事をすると思ってるのか?


「手塚、俺がそんな風に見えるか?」


「はい!!お父様が男は、みんな欲情した化けの皮を被った狼だと!」


はっきり言いやがったよ!!はっきり言い過ぎて涙が出てくるぞ俺!!つーか手塚の親父は娘に何を教えてんだよ!アンタも立派な欲情した化けの皮を被った狼の1人だからな!!


どうせアンタの下半身もベッドの上じゃ無双状態の暴れん坊将軍なんだろ?!


おっと、言い過ぎた。俺はそんな、その辺のチョメチョメな小説に出てくる主人公じゃないぞ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る