第10話 超高速【スカル】ーそのスピードに着いてこれるか?ー

俺の前、使っていたエプロンが汚くボロボロになっちまったから新しく響也がエプロンを作ってくれる事になったんだ。俺は響也に色々と巻き尺で身体の寸法を計られて響也は数日の間、待っててほしいとの事。



数日後、響也は俺のエプロンを、みんなの前で披露。えっ?感想か?感想はと言うとだな。とても着れる物じゃねぇよ……


イヤイヤ、エプロンとしての出来として上出来だ。ただな、デザインがな。純白の生地に可愛らしいフリル、胸にはハートマークの形をしたエプロンだったんだよ?


明らかに可笑しいだろ?俺は男だぞ!明らかに女の子が着るようなデザインじゃねぇか!

って響也に突っ込んだ所。可愛くて良いじゃないですか!きっと似合いますよ!このデザインに機能きっと大翔君の仕事に役に立ちますよ!


と何故か珍しく響也が声を大きく上げてに熱弁された。これ明らかに新婚の若奥さんが着るような裸エプr……イヤイヤ、それ以上は言うのは辞めておこう。


するとオバサンがこのフリフリのエプロンを着ると言い始める始末。俺は年を考えて!オバサン!と喉まで出掛かったけど、どうにか押し込んだ。


後で何されるか分からないかし、恐いからな。そんな事で、このフリフリのエプロンはオバサンが着ることにし、俺は後日、響也に普通のエプロンを作ってもらい全て丸く収まった。


言っとくけど、優菜のエプロン姿を見たいって、思ったりなんか微塵もないからな!似合うだろうけどさ。すると公園に誰か来たみたいで、よく見ると祐司の姿が見える。


「よぉ、祐司。何で此所に?」


「あぁ、大翔に響也じゃん。イヤ~まぁ、今日と明日で仕事が休みになったからさ、これから学祭で知り合った愛ちゃんとデート。」


祐司。とうとう、リア充になったか。続けて祐司は今度は俺と響也に質問した。


「ところで、大翔と響也は?」


「あぁ、俺は優菜の御迎えだ。」


「俺も幼馴染みの女の子が優菜さんと同じ大学に通っているので、その娘の御迎えです。」



「へぇ、幼馴染みかぁ~。良いね。そういうの。」



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