第10話 超高速【スカル】ーそのスピードに着いてこれるか?ー
祐司は羨ましそうに言い、俺の隣に座り愛ちゃんを待つ事にした。ん~、まだかな……
「どうも、皆さん。こんにちは。」
ん?なんか聞いた事ある男の声だな。俺と祐司と響也は声の主に振り向くと笑みを絶やさず俺達に手を振るヨハネが立っているじゃねぇかよ。
「大翔さん、祐司さん久し振りです。あと、こちらの彼は初めましてですね。」
「誰ですか?大翔君に祐司君。」
まぁ、無理もない響也とヨハネは、お互いに初めてだからな。
「初めまして、私の名前はヨハネと言います。」
「大和響也です。よろしくお願いします。ヨハネさん。」
お互いに自己紹介した所で祐司がヨハネに聞く。
「どうしたんだ?ヨハネ。」
「あぁ、そうだ。ヨハネが何かようか?」
俺と祐司で何故ヨハネが此所に来たのか気になった。
「えぇ、まぁ大翔さんに渡したい物がありまして。」
「渡したい物?」
「さぁ、出てきなさい。ボーン。貴方のマスターですよ。」
するとヨハネの懐からドクロマークが描かれた携帯電話が出てきた。
「初めまして、僕の名前はボーンって言います。よろしくお願いします。お兄ちゃん。」
まるで無邪気な少年の様に俺に自己紹介してきたボーンっていう携帯電話。
「初めまして、俺の名前は飯島大翔だ。」
「飯島大翔。んじゃ、大翔お兄ちゃんだね!」
「まぁ、別にそれで構わないぞ。」
すると俺のズボンのポケットからダビデが出てきてボーンに話し掛けてくる。
「久し振りですね。ボーン。」
「わぁ!ダビデ先輩!久し振りです~。」
どうやらダビデとボーンは知り合いみたいだな。
「えぇ、今はマスターの元でマスターのサポートをしていますよ。」
「そうなんだ!僕も今日から大翔お兄ちゃんのサポートするんだよ!」
「えっ?そうなんですか?ヨハネ様。」
ダビデは少し驚きながらヨハネに質問する。
「えぇ、そうですよ。」
「でも、何故ですか?」
ダビデは今イチ飲み込めない様子なので続けて聞いてみる。すると、ヨハネはニコニコとしていた笑顔から気難しい雰囲気の顔で答えた。
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