第9話 拒絶の堕天使−貴様等ノ全テヲ否定スル−

「あ~!優菜!」


「お~紗季ちゃん!」


「優菜~……アハッ!もしかして彼氏~」


紗季ちゃんって言う優菜の友達がニヤニヤしながら聞いてきて、優菜の顔は一気に赤くなってきた様子。


「ちちちが違うよ!!たたただの幼馴染み!!」


「へぇ~……」


「な、何よ!紗季ちゃん!」


「え~っと、飯島大翔です。」


俺は取り敢えず紗季ちゃんに自己紹介する。


「へぇ~。飯島大翔君ねぇ……んじゃ大翔君ね。私は宍戸紗季(ししど さき)よろしくね。」


「よろしく宍戸さん。」


「ノー!ノー!ノー!私の事は紗季って読んで!」


何かいきなり女の子を名前で呼ぶのは恥ずかしいなオイ。


「ん~。じゃ紗季ちゃん……?」


「むぅ~!まぁ良いわ大翔君!」


「どうしたの?」


「彼女っている?」


「え?」


「だ・か・彼女いるの?大翔君。」


いませんけど?何か?俺は非モテの男だよお姉さんよ~。


「今は居ないかな?」


「んじゃ~。私、大翔君の彼女、立候補しようかな~?」


ちょ、ちょ!待てよ!いきなり何だよ!最近の女の子ってこんなに積極的なの?と俺は後ろから禍々しい殺気を感じ後ろを振り向くと優菜が鬼の様な形相をしていて、後ろから般若の顔ががが……


「大翔!行くよ!!」


「お、おぅ……」


俺は優菜に逆らえず手を引っ張られ、この場から去っていく。暫く引っ張られ、さすがに俺もどうした?と思い取り敢えず立ち止まり、優菜に聞く事にする。


「ちょ、ちょっと優菜どうしたんだよ?」


優菜は立ち止まり、振り返えると優菜は何だか虫の居所が悪いのか機嫌が悪い様子。


「私にも分かんない?」


「はぁ?」


「私にも、よく分かんないの!大翔が紗季ちゃんと仲良く話してたら、何だか嫌な気分になったって言うか……」


確か昔にも優梨にも言われたな俺。でも、いや、ないな。続けて優菜は続けて申し訳なさそうに言った。


「ごめんね大翔。私の勝手でさ。」


「まぁ、別に大丈夫だよ。」


優菜に限って無いよな?と考えていると急に耳鳴りの様な音が頭に響いた。こんな時にべリアルかよ。

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