第7話 食人の堕天使-食人ノ衝動-
「モット……モット俺ヲ楽シマセテクレ!グフフフ……久シブリダ!コンナ二楽シイノハ!グフフフ……」
高らかに笑いながら叫ぶべリアル二対して俺は呟く。
「あのべリアルの奴……」
「完全に楽しんでるね……」
「正に狂気そのままだな。」
べリアルは更にニタニタと不気味な笑みを浮かべて言う。
「仮面ノ戦士、断罪ノ使徒。モット俺ヲ、タギラセテクレ!コノ命ノ、ヤリ取リコソ俺ノ生キル証。戦ッテ勝ッテ敗者ノ血肉を食イ、俺ハ、マタ強クナル!」
「祐司、アイツ何を言ってんだ?」
「多分、それは遥か昔。いや、まだ原始に近い古い話かな?」
「いったい、どう言う事だ?」
「昔、戦士と呼ばれ人達は倒した相手の血肉を食ったって聞いた事がある。」
「なんだと?」
「敵の戦士や強大な肉食獣を喰らうことで、自分よりそれらより強い証を立てつつ、それらの力を自ら取り込み更に強くなる事を望んだんだ。」
「そ、そんな事して本当に強くなれれるわけ無いだろ?」
「そうだね。」
「んじゃ何で?」
「簡単に言うと、闘争本能を昂らせる儀式だね。」
そこで、べリアルが静かな声で口を出してくる。
「ソウ、ダカラ俺ハ求メル。強イ奴ヲ。戦ッタ奴ヲ……殺シタ奴ヲ……食ッテ、マタ強クナル!」
俺は少なくても、さっきのべリアルの言葉を聞き怒りが込み上げてきて怒りのボルテージがマックスの状態。
「お前が戦う理由はわかった。でも何故、無抵抗な人間まで殺す?」
「決マッテルダロ?聞クマデモナイ……俺ヲ見テ恐怖二覚エル顔ガ見タイカラダヨ。」
「お前つくづく気に入らないね。」
祐司は静かにべリアルに向かって歩き出した。祐司は本当にキレたんだろう。俺もそうだ。べリアルの言葉を聞いて、頭の中で何かがブチ切れたよ。祐司に続いて俺も歩き出す。
「「てめぇだけは俺達がブチ殺す!」」
「グフフ……」
俺達は憎たらしい程に邪気を含んだニヤケ面をしたべリアルに突進し最初に俺はべリアルに回し蹴り。続いて祐司がべリアルのボディーにミドルキック。
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