第6話 念術の堕天使-コノ世ノ支配-

「おはよう。大翔。思ったより早くついちゃったみたいだね。」


祐司はニンマリ笑いながら言い、俺は窓を閉めて、階段で下に降り外へ出ると祐司のバイクはスポーツタイプで色はワインレッドと、まるでアパスルの基本カラーに結びつく色だった。


「祐司。このバイクってまさか……」


「まぁ、支給品だね。大翔のバイクも?」


「まぁな……」


お互いに苦笑いしつつも俺もバイクを出す事にすると俺のバイクはアメリカンのバイクで色は白。ファウストの基本カラーに結びつく色。


「そういや祐司。お前、飯は食ったか?」


「ん~食べてないけど今はそんなに、お腹は空いてないかな。」


「んじゃ走ってる途中で飯屋を見付けたら適当に食うか?」


「そうだね、そうしようか。」



すると家の玄関のドアが開き、出てきたのは優菜である。


「あれ大翔。今日お出掛けするの?」


「まぁ、そうだな。」


優菜は続けて言った。


「あれ~もしかして祐司君!祐司君だよね?!久しぶり!」


「久しぶり~えっーと……」


「私は優菜だよ!」


「あ~優菜ちゃんか!久しぶりだね。元気してた?」


「あ、うん。元気してたかな……?」



少し優菜が元気がない様子だけど俺はその理由を知ってるけど祐司にはまだ話してないからな。今日にでも俺に起こった出来事……いや、優梨の事を……


「祐司、もう行こうぜ。」


「あ、うん。じゃあ行ってくるね優菜ちゃん。」


「いってらっしゃい。大翔に祐司君。」



俺と祐司はヘルメットを被りエンジンをかけて、アクセルを回し走り出してから少し細い路地を抜けて大通りに出てくると俺が先頭を走り、祐司がその後ろを走ってる。


バイクのツーリングは良いもので車でのドライブとはまた違う楽しみがある。車でのドライブはゆっくりと楽しく会話する事が出来るのが良い。


だけどバイクだとゆっくりと楽しく会話を楽しむ事は出来ない会話がエンジンの音や風で話声が聞こえないからな。でもバイクにバイクの良さはある。風を直接、体感に感じられて、まるで今、自分が風になっている感じがまた良い。

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