第5話 新たな戦士-さぁ堕天使よ断罪を行う-
最後に、これから俺と戦う事になる魔物を葬り去る錬金術師ファウストの存在。全てを聞いた後、ヨハネは何処かに消えて、俺も部屋に戻った。
数日後、俺は退院し、警視総監と数人の幹部。そして、第零課公安部長を交えて今回の件は人ではなく怪物である事。怪物の正体は過去に神に反逆した堕天使べリアルである事。
べリアルの対抗手段はこのアパスルの力以外に対抗出来ない事。初めは、みんな半信半疑だったが、警視総監と部長は俺の言っている事を信じてもらい、俺は死んだ上司の後釜として第零課公安部の課長。
警視総監、直々の対べリアルとして俺を密偵とさせてくれた。
ついでに言うとべリアルが現れると頭に耳鳴りが響く様な音が聞こえるだけどさ、いつも駆け付けてみるとべリアルは跡形も無く倒されていた。
べリアルを倒したと思われるファウストを探そうにも、もう現場から去っている。だからヨハネにはファウストの事は詳しくは教えて貰わなかったから今日まで、ファウストの存在が半信半疑だったんだ。
まさか魔物を葬り去る錬金術師ファウストが大翔だと思わなかったし本当にビックリしたよ。
話終え祐司は顔を下に俯く。その目には憎しみに満ち溢れている。だがその瞳の奥には哀しみもある。
俺にも祐司の気持ちが痛いほど分かる。
目の前で人が無惨に殺され、自分は手も足も出ず、目の前の敵に抗う程の力も無い。ましてや自分だけが生き残るという辛さ……
祐司も俺と一緒で、ほとんど境遇が同じ。
理不尽にも目の前で殺され、残された奴の辛さを知っている人はそうはいない……
だから祐司にこう言うしかない。
「祐司。お前もべリアルに自分の周りにいる人が殺されたんだな。だから、俺と一緒にべリアルを1人残らず倒すぞ。」
「一緒に戦ってくれるの大翔?」
「当たり前だ。俺達はダチだろ?」
「そうだね。よろしく。」
お互いに握手を交わし、今日は、この辺で帰る事にする。
近い内にお互いにとっても復讐の元凶となったべリアルが出てくるとも知らずに……
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