第5話 新たな戦士-さぁ堕天使よ断罪を行う-

俺は怪物が立ち上がったのを見計らって飛び蹴りを入れた時はビックリだよ拳銃でもビクともしなかった怪物がダメージを受けてる姿を見て、また更にビックリしたよ。



倒れ込んだ怪物に馬乗りに乗って、ひたすら殴ったよ。許せなかったんだ。

先輩や上司をこんなにして惨殺した、あの怪物を殺そうと思ったんだ。


殴って。

殴って。


怪物が悲鳴をあげようと、もがき苦しんでいようと先輩や上司はもっと痛かったはずだ!もっと苦しんで悶えていたはずだ!


そんな怪物が許せない!

殴って……

殴って……

ひたすら殴って……



先輩には、結婚まで約束した彼女がいて来月には挙式だったのに……上司には愛する奥さんがいて、大事な一人娘もいて……

明日は娘さんの誕生日だから娘さんの欲しがってた玩具を買って、喜ぶ顔が見たいって言ってたに……


コイツは……

コイツは!


周りの人からも大事な人を奪うのか?!愛する人、愛する家族をお前が勝手に奪い取るのか?!


そんな勝手が……そんな勝手が許される訳がないだろうがあぁ!!


もう、俺の手が痛かろうが何だろうが殴り続けたよ……


でも、怪物は俺を振りほどいて逃げて行った……


俺は変身が解けて再び気を失った……


俺が気が付くと病院の中だった。

そして、目の前には第零課公安部の部長。そして、部長は静かにこう言う。


「今回の件は非常に残念だ。俺は優秀な部下を二人も無くした。これは俺のミスだ。でも、お前だけでも助かったのは幸いだ。今回の件、お前が退院したら話してくれ……」


俺は静かに頷くと部長は退室した。


部長が去っていくと俺は病院の屋上へと上がった。

見上げてみると雲が一つもない綺麗な星空…


俺は静かに涙を流し声を殺して泣いていると後ろから話し掛けられた。


『あの怪物の正体を知りたいですか?』


俺は後ろを振り返るとローブ被った一人の男が立って、その男はヨハネと名乗った。俺はヨハネから色々と聞き出し怪物の存在は、神に反逆した堕天使べリアル。そして、俺が変身した戦士、炎から生み出され、炎を扱う断罪の使徒アパスル。

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