第4話 精霊の長老 -我ラノ理想-
何か人の声が聞こえる。行ってみよう。ここが何処なのかも解るかもしれない……
でも、なんだか嫌な予感がする。凄く、凄く嫌な予感がする。まるで心臓が誰かに鷲掴みされて胸が絞まる感じみたいだ。
声が近づくに連れて、どんどん強く胸が締め付けられる。声が聞こえる。聞いた事ある声だ。
急がないと……嫌な予感が当たらなきゃ良いが……
「えっ……優菜?」
「助け……て……大翔……」
優菜がほぼ半裸で十字架に貼り付けられている。誰の仕業か知らないけど早く助けないと!
急いで優菜の元へ行くと1人の怪物が俺の元へ立ちはだかった。
「コノ娘ヲ助ケタクバ俺ヲ倒セ。仮面ノ戦士……」
「ふざけんなぁ!」
俺は怒声をべリアルに浴びせ両手にファウストグローブを嵌めて両手を腹部に当てるように構えファウストバックルを出現させ、俺はズボンのポケットからファウストフォンを開き、CLEARボタンを押し、さらにENTERボタンを押した。
【Standby OK Master】
ダビデの機械音が鳴る。
「変身!」
掛け声と同時にファウストフォンをファウストバックルに入れて
【Wake Up Change】
ダビデの機械音と同時に白いボディーに赤い複眼、そして2本の強靭の角を生やしたファウストに変身した。
「はああぁぁー!」
俺はべリアルの胸元にパンチを入れたが全く効いていない。次は蹴りを入れてみても微動だにしない。
「弱過ギル……仮面ノ戦士。」
直後にべリアルからのパンチが飛んできた。避けきれず諸に喰らってしまった。
ファウストに変身していてもかなりのダメージ……
身体を起こし両手の掌を合わせ地面に両手を着きしゃがみながら、地面を着き、何かを出す様なイメージで手を挙げた。地面から銀色の槍を出す。
俺はべリアルに向けて槍を振り回したが、余裕な感じで槍を片手で受け止められてしまい、そして、槍を掴み軽々と持ち上げ思いっきり逆に振り回され地面に叩きつけられる。
「ぐうっ……」
「モウ終ワリカ?」
「ふ……ふざけんなあぁー!」
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