第3話 石の堕天使-人間コソ愚カナ存在-

「痛っ……ったく攻撃してる方が痛ぇ……」


「フン、弱イナ」


今度はシルフが俺に殴り掛かってきた。


「マスター。避けて下さい!」


「おっと……危ねぇ……このまま喰らってたら致命傷だ。」


「今度ハ、コッチノ番ダ。」


するとシルフは岩で出来た魔剣を取り出し右手に持ち構える。


「なら……こっちはこれだ!」


両手の掌を合わせ地面に両手を着きしゃがみながら、地面を着き、何かを出す様なイメージで手を挙げると地面から銀色の槍が出てきた。


俺はシルフに向けて槍を振り回した。シルフは槍を魔剣で受け止め俺の体勢を崩した。


「くっ……」


俺の体勢が崩れた瞬間を見計らいシルフは魔剣で縦に斬り込んできた。


「危ない!」


体勢を崩された俺は避けきれず槍でガードしたが、槍はシルフの魔剣により真っ二つにされる。


「マジかよ……」


だが、シルフは追撃してきたので一旦シルフと距離を置き今度は両手の掌を合わせ両手ん地面に着き壁をイメージする。すると俺に斬り込んで来うとするシルフの前に地面から壁のような障害物が出てきてシルフの魔剣は壁にガードされ難を逃れた。


「中々ヤルナ仮面ノ戦士。」


嘲笑うかのように嫌味っぽく言うシルフ。


「へっ、そりゃどうも!」


余裕そうに悪態をつくけど……



「と……言ってもどうすれば良いか?ダビデ……」


今のところ打つ手なしの俺はダビデに相談を持ちかけた。


「マスター。あの槍では、はっきり言ってシルフの持つ魔剣とは強度がまるで違います。」


「だから!どうすれば良いんだよ!」


焦りを隠せない俺は、はっきり言って武器なしでは勝てる確率がない。


「マスター。さっきの槍は地面の鉄分を錬金術によって精製された槍に過ぎません。」


「だから何だよ?」


「まぁ両手の掌を合わして左の手首の甲を添える様にして下さい。」


「わかった。」


俺は言われた通り両手の掌を合わせて左の手首の甲を添えた。


【Left Arm Blade】


ダビデの機械音と共に左の手首の甲から剣の刃の部分が出てきた。俺は驚く。



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