第2話 風の堕天使−人間ノ血コソ切リ札ノ鍵−
男は俺1人だしよぉ~どうするの?どぉすんの?俺!
(マスター…フラグ決定ですね…)
少し嬉しそうに心の中で呟くダビデ。
「大翔~……ダメ?」
少し涙目で上目遣いの優菜。
反則だ!コンチキショオオォォーー!!!
「え……いや~……優菜が良ければ別にそれで……良いぞ……」
俺はそう言うしかなかった。
「え!本当にありがと~!大翔が下着選んで!」
……マ~ジ~か~よおぉ~!!ちょっと待てええぇぇーー!!優菜の奴さらに俺に追い討ちを掛けやがったあぁー!
どうしよ……あ!良い事を思い付いた。
「いや……優菜の好きな下着を選んで来いよ。俺、そういうセンスないからさ……金、渡すから好きなの買ってこいよ……」
ふっ、巧く言ったぜ。これなら優菜も納得するだろ。
「わ、私……大翔に……選んでほし……いな……」
と顔を赤らめて言う優菜。少し恥ずかしそうだ。
恥ずかしがる所ソコじゃねぇだろぉー……なんで、そんな所で恥ずかしがるのかな~……優梨でもデートで下着選びなんてやったことないのに……優菜の奴わざと言ってるの?お願いだから俺をイジメないで俺はもう泣きそうだよ……
これじゃダビデの言ってた朝チュン展開だぜ?俺はもう半分は涙目なっていた。
ん~……でも待てよ……
そういや……優菜は昔から少しズレた性格してたな。うん、いわゆる天然って奴?
「大翔……ダメ?」
うっ……上目遣い反則……
「まぁ優菜が選んでほしいなら良いぞ……」
good-bye俺の羞恥心……
そう思ってる時に下着ショップの店員さんが来て優菜に話し始めた。
「あの~。お客様……何かお探しでしょうか?」
このタイミングで店員が来やがった……
「あっはい。ちょっと欲しいものがありまして……ねっ大翔!」
「う、うん。まぁ、あぁ~。」
店員さんは暫く俺らを見てきた。
「あの~……お客様達ははカップルですか?」
いや……違います。確かにそうは見えるけど……
「いや、ちが……」
そう言い掛けた所で優菜がすかさず話に割り込む。
「はい。彼氏です。」
……はい?今なんと?彼氏……恋人?
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