第52話 麗華 過去
私が小学校に入ってからかな、男の子から好きって言われるようにになって、可愛い、きれいってたくさん言われるようになったのは。
それが明確になったのは、中学に入ってからかな。
たくさんの知らない人から告白された。
「君のこんなところが好き」「君のこんなところが可愛い、きれいだ」あと、俺の彼女にしてあげるって、上から目線の人もいたかな。
それが結構続いてね。私の何を知っているんだろう。何を分かっているんだろう。全然知らないのに。表面上しか見てくれてないんだ。私の事ぜんぜんわかってない。とか色々考えちゃって、そうしたら段々と、男の子が嫌いにというか苦手になってきちゃって。自然と避けるようになっていた。
そんなこんなあって、高校に入ってもまだそれが続いてて。
そんなときかな、
当時、あの子とは同じクラスで私はあまりクラスのことは仲良くなくて、一華はクラスの女子の中心だった。
高校に入っても、告白とかいろいろされて、それも全部断っていたら女子からは恨みを買っててね。
その中でも、一華からの恨みがひどかったかな。「調子乗ってる」とか「ブサイクの癖に」とかいろいろ通りすぎるときに言われたかな。直接的なことは私が男子からモテてたからかなかった。あの子は男子の前だとそんな事無いから。
そんな事があって、六月頃かな。いつもどうり嫌味とかを言われてて、そんな中でね一華が
「あんな奴より、私の方が可愛いし。だってさ、私のことを追いかけて高校に入ってくる男子もいるくらいだよ」
「マジでー。どんな子?イケメン?」
「大峰裕也っていうんだけどね.....」
「え、フツーの子じゃん。結構髪長くね?目にかかってんじゃん。」
「この子毎日、私にラインしてくるの。まぁ、私は適当に返してるんだけどね」
「ぷぷっ。何この適当な返し。ウケル」
「だってめんどくさいし」
その時、初めて裕也君の名前を聞いて、その時はあんな奴を好きになっちゃうとか見る目ないな。可哀想って思ってた。
そうして、月日が経って夏休みに入ってからかな。学校説明会があって、先生から頼まれて手伝いをしていたときだった。その時、一華たちもいて、裕也君の事を陰から指さして、なにか話して時折笑ってたんだよね。
その時初めて、裕也君の顔を見たかな。最初見たときはちょっと暗そうな、普通の男の子だと思った。
その次の日に私は、図書館で勉強をしようと思って行ったんだけどそこでまた裕也君に会った。っていうかこっちが一方的に見かけただけなんだけどね。
裕也君は真面目に問題集に取り組んでいて、私は可愛そうに。
それから、数日図書館に通って、毎日裕也君が来ていることが分かってね。興味からか、面白さか分からないけど、裕也君の事を観察してたの。
問題集にしっかりと取り組む裕也君。図書館で泣いている小さい女の子を助けてあげる裕也君。帰るとき、重い荷物を持ったおばあちゃんを手伝ってあげる裕也君。
いろんな裕也君を見た。
そうして観察していたら、いつの間にか図書館に通うことが日課になっていて、裕也君から、目が離せなくなっていたの。男子苦手だったのに。
そんな日が続いて、夏休みの最後の日かな。
帰り道に、そっと後ろをついて行っていたら、親と離れて泣いている男の子がいて、いつもどうり裕也君は躊躇なく、近づいて喋りかけてて。
そうしたら、少し落ち着いて段々男の子にも笑顔が見えるようになってて、裕也君も安心したように笑って、その顔をみたら急に私の顔が熱くなって、鼓動が早くなってて。私は走って帰った。頬の火照りを隠すように。
次の日から、裕也君の事で頭が一杯で。今日は学校始まったけど図書館来るのかな?とか、ふとした時に、裕也君の顔が頭に浮かんで顔が赤くなったりして。その時には、私の目にはとてもかっこよく裕也君が写るようになっていた。
そんな日が数日続いて、土曜日になって裕也君を見つけてうれしくなって一人で舞い上がってたなー。
そんな、ある日のことだった。
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すいません。私情ですがこの時期流行る病気になってしまい、投稿が遅れました。多分、もう大丈夫なので、今後こんなに遅くなることはないと思います。きっと(笑)「気長に待っていてくれると嬉しいです」
これからも、よろしくお願いします。
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