あなたとの日々は雪どけのように甘く少し切ない

新道

序章

「雪は白くてとても綺麗だ」

俺らしくない気取った言葉だった。

降り積もる雪、それが溶け、消えていく様子を俺は彼女との日々に照らし合わせ、その日々を思い出しては干渉に浸った。初めから何も無かったかのような、しかしながら心に刻まれている思い出という名の雪景色を眺めるかのように...

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