ありふれたへの応援コメント
主人公は、一体何が目的で、何をもってして、日本の心臓・東京まで越したのか。彼女はまるで僕のようでした。やり場のない不安も共に流し去ってくれまいかとばかりに、ただ自らの心を現しただけのような虚空を見つめて、一人感傷的になっている。僕はそれを笑えるほど高尚な人間でもないし、同調できるほど腐れてもいない。だがなぜか、どこからか、まるで心臓を弱々しくも触れられたような謎めいた感覚を覚えました。しばらくはこの作品から離れられそうにないです。
ありふれたへの応援コメント
twitterから。
以下メッチャ長いですが、中身は「共感しました」という感想文です。
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きっとこの主人公は自分の夢を守りたかったのではなく、自分のプライドを守ることが大事だったのかもしれない。
他者を「夢を諦めた何者でもない人」=「何もできない凡人」と解釈することで、何よりも向き合うべき「何もできない自分」から目を逸らそうとしている。
夢を諦めないことで、プライドを守ろうとしている。
きっと祖母のことを心の底から想い、懐かしんで、憐んでいる訳わけでもなく、
「夢破れて酒浸りになった悲劇の主人公」を演じるために、祖母の死を都合の良い悲劇に味付けして、酒の肴にしている。
雨も最高の演出だとすら思っているのかもしれない。
雨が止んで、心のどこかで期待していた映画のような天啓が訪れることもないので、次の悲劇を見つけるまで何も考えないようにしている。
バカなふりしてプライドを守ってる。
バカだと思うことで、自分や他者と向き合う勇気を持たないでおく。
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ちょうど井上陽水の「傘がない」を聴いていたときに、Twitterの「板書ツイート」から飛んでみたら、妙にその曲とリンクしていたので、つい読んでしまった。
実を言うと、最後に思考を放棄した主人公に対して苛立ちを覚えた。
そこでふと、なんで自分はこんなにイラついているのか考えてみたのだけれど、まぁ自分を重ねてしまったからだと思う。 読みながらも自分の弱さにイラついていた。
そんな自分の感情を言語化してみたら、このような膨大な感想文になってしまいました。
ごめんなさい。
実際、感想とか評価というものは中身を覗いてみると、単に自分語りがしたいだけだったりするので、
主人公には惑わされずに強く生きて欲しいです。
自分の物差しを見つけて欲しい。
主人公が過去の自分に対してごめんと謝ったように、
俺も主人公に向けてそんな言葉を投げかけてやりたくなった。
あと、ちゃんと食べろ。余計に元気でねぇぞ。
ありがとうございました。では。
ありふれたへの応援コメント
文体と雰囲気がどうしようもなく好き。
重みが読むのに丁度よくてどこか寂しさが心地いい。