第2話 テロリスト

立ち止まる群れ帰る時 おのれとは去る事なのか発つ事なのか


死に急いだセミ解剖し着色それでもただの魂の箱


断ち切れずどいつもこいつも生きている腐ったままで皿に乗るだけ


太陽を知らない男月が見えない女の無意味なつがい


あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにものと書くテロリスト


白いご飯ぽっと湯気立つ1DK悲しいくらいあの人が好き


果てるまで泣き叫けぶがいい後は何もなくなる五臓の穴蔵


タラリラッタ避けて行くこれも嫌あれも嫌止まらない憎い針


音にうずまる子鬼背中をさすってあげるわ生贄の公園


揚々とにじむ夕暮れため息を連れて行って身投げの口癖








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