第53話 後日

体育祭後数日間はみな興奮が収まらない様子だった。

「お前ら、もうすぐ夏休みになるがハメを外すなよ」

担任がSHRで話すが耳に届いていない様子だ。


3年のリレーが終わったあと、ウェイ系の中でも頂点に君臨する男が公開告白を行っていた。

された女子は涙ぐみながらお願いします。と返事をしていたが、数日後くらいには分かれていると思う。

その人のことが好きなんじゃなくてその場のノリに感化されて了承する人が多く後々冷静になり別れる。


「おはよう」

風紀が挨拶をしてくる

「おはよう、あれからどうよ」

体育祭で唯一続くであろうカップルだ

この2人は二人三脚という、お互いの事を知る競技のなかで出来上がったものなので別れることはないと思っている。

「おかげさまでね」

少し顔を赤くし照れている

「おはよう風紀君」

久留巳さんが風紀に挨拶をする。

「おはよう久留巳ちゃん」

2人だけの空間ができつつあったので自席ではあったが少し離れることにした



「あの2人初々しいなぁ」

「おじいちゃんみたいだね」

背後からなぎが付いてきていたらしい

「びっくりした。友達と話してたんじゃないの?」

「一人さみしそうに出ていったからきちゃった」

そんなに寂しそうな感じだったのか?

「どこで時間潰すの?」

「飲み物でも買いに行ってくればちょうどあの空気も終わってるかなって」

「ミルクティー飲みたい」

「へいへい」

120円を入れミルクティーを買う

「ほれ」

買ったものをなぎに軽く投げる

「おっとっと。ありがと」

そう言ってキスをしてくる。

「学校ではやめてね?おこられるから」

コーラを買いなぎと教室に戻るのだった


教室に戻ったが、いまだに初々しい空気が醸し出されており胸やけがしそうだった

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